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2014年10月の11件の記事

2014年10月29日 (水)

フランス版「公務員宿舎」の悪夢

大抵のフランスの公立校(小・中・高)には、敷地内に教職員用の宿舎があります。


いわゆる教職員専用の「公務員宿舎」ですが、団地のような大規模な建物が連なっているところは皆無で、多いところで15軒くらい、少ないところで2軒程度が、校舎の脇にひっそり建っていることがほとんどです。


そして、旦那さんの今年の勤務先である中学校にも、教職員用の宿舎が三軒、校舎に隣接しています。


そのうちの一軒には事務のおばちゃん夫婦が、もう一軒には掃除のお姉さん夫婦が住んでいます。


三軒目には一年前に新しく赴任してきた校長が住む予定でしたが、家族と住んでいる家が別にあるからということで空き家になっていて、学校側が借り手を探していました。


勘のいい方はもうお気づきかと思いますが・・・


なんと、その三軒目に私たち一家が住むことになったのです!


中学校の敷地内ですから、旦那さんの通勤時間は・・・10秒(爆)


今年も2校を受け持っているので、もう一つの中学校までは車で45分ほどかかりますが、それでも週の大半を通勤時間10秒で過ごせることに彼は大喜び。ここ2年ほど通勤時間と授業時間が大して変わらないという、教師なのか客のいないタクシー運転手なのかわからなかった生活から開放されたので当然です。


通勤時間が劇的に短縮されたこと以外にも、①家の広さが100㎡もあるのに、家賃は前回(65㎡)とほぼ同じの据え置き価格だとか、②築年数が結構いっていて至る所で劣化している内装を、学校の経費でリフォームしてもらえるとか、③入居前に学校専属の掃除係が家中をくまなく掃除してくれる等々、話だけ聞いていると願ってもいなかったマイホームが転がり込んできたような、そんな錯覚に陥りました。


しかし、ここはフランス。


そんなおいしい話が予定通りに進むわけがありません。


「話だけ聞いていると」そうだったという話で、実際に私たちを待ち受けていたのは、何もかもが想定外の生活でした。


話と違う、ということを薄々感じはじめたのが引越し2週間前。


寝室二部屋のリフォームが一向に進む気配がなく、旦那さんが校長に理由を聞いてみると、「Rectorat(※)からの許可がまだ下りないから手をつけられない」という返事。求める書類と許可は星の数ほどあるフランスで、許可を理由に待たされるのは今回が初めてではありません。 ※大学区本部=地方単位の教育委員会のような機関


結局、 経費節約のために学校専属の修理工(兼庭師)が我が家の改装を請け負うことになり、彼が部屋の改装を始めたのは、なんと引越しの前日!


たった1人で二部屋を改装しなければなりませんから、どんなに急いでも3日はかかります。そもそもが、フランス人の修理工が私たちに気を使って急ぐことなどあるわけもなく、彼が1日目と2日目に仕上げたのは、天井のペンキ塗りだけ


更に不運なことに、世は秋休み中であり、学校専属の修理工ももちろん秋休みとる権利があります。


3日目に壁の一部を塗った彼は、10日間の秋休みを取るべく、我が家を去っていきました。


取り残された私たち。


2LDKの予定がLDKを強いられることになり、リビングでの寝起き生活が始まりました。


そしてそれは、いつまでもつづく悪夢の序章に過ぎませんでした。




                             つづく













改装中の寝室の一つ ↓


Dscn8376




出番を待つフローリングの板 ↓


Dscn8378











2014年10月26日 (日)

「現実に目を閉ざす者は、未来に盲目である」

(引越し後、思いのほか早くネットが繋がったので更新を再開します。)



一昨日と昨日、ショウダユキヒロ氏の日仏合作短編映画「Blind」(4分)を、仏独共同出資チャンネルarteが再放送しました。



Aveugle_2_2



http://cinema.arte.tv/fr/programs



2011年に制作されたのでもう観たことがあるという人は結構多いかもしれませんが、arteはひつこく再放送していて高く評価していることが伺えます。


この作品は東京の近未来を描いているので、時がたつほど現実味が増します。


と言うと「そんな大袈裟な」と思う日本国民に対する批判でもある気がします。


そして、一秒たりとも見逃せないほどメッセージが詰まったこの作品は、繰り返し観る価値があり、できるだけ多くの人の目に留まるべきだと思います。



「Blind」のホームページ ↓


http://www.blind-film.net/



Youtube ↓ (そのままクリックして視聴できます)






フランス語字幕はarteのホームページで来週の金曜日まで閲覧できます(フランス語のタイトルは「Aveugle」) ↓



http://cinema.arte.tv/fr/programs




解説はNaverまとめで ↓


http://matome.naver.jp/odai/2131531446902415501




2014年10月22日 (水)

21回目の引越し

突然ですが、明日、引っ越すことになりました。


行き先は・・・



ドイツ!



・・・と言いたいところですが、実際は、今住んでいるところから車で30分の県庁所在地(笑)。かれこれ7年近く田舎町を転々としてきた我が家にとっては、久しぶりの“都会(※)”です。 ※あくまでフランスの都会であって日本の基準だと“町”の規模)


主な目的は「通勤時間の短縮」。代替教師の旦那さんの今年の赴任先の一つがフランスの常識では考えられないほど遠くて、一日の移動に3時間も要する日があるので思い切って引越すことになりました。


そしてタイトルにも書いた通り、今回が私にとって21回目の引越しです。


「なにかに追われてるの?」と知人に聞かれたことがあるほどの回数ですが、毎回必要に迫られて引っ越していたらいつのまにか21回目になっていました。


35年で21回なので、2年に一回以上のペースで引っ越してきたことになります。子供の頃は引越しの回数を暇さえあれば数えていましたが、ここ20年ほど数えないうちに自分でも驚くほどの頻度になっていました。引越しに費やしてきた気力と体力、時間とお金を別のことに使っていればもっと効率のいい人生だったかもしれないと思ったこともあります。でも今は、それらの効率のよさは引越しで学ぶことには勝らないと思うことにしています(そうしないと自分の人生を否定しているようなもんだし)。


旦那さんもなんだかんだとこれまでに10回以上引っ越していて、息子も4歳にして3度目の引越しになりました。


今の幼稚園には親子共々満足していたのでそれだけは少し心残りですが、「住めば都」をモットーに前向きな気持ちで新しい生活をスタートさせたいと思います。


次のところではどんな出会いが、そしてハプニングがあるのか・・・。フランスですから前者より後者のほうが断然多いということは覚悟しておきます。





(引越し後すぐにネットが繋がるとは限らないので(というか、たぶん繋がらないので)更新が遅れると思います。)








2014年10月19日 (日)

【みんなで参拝】フランスの反応 2014

YASUKUNI」という言葉に敏感なフランス(語)の主要メディアが、「110人の議員参拝(毎年恒例)」及びに「大臣3名の参拝」のニュースを挙ってとり上げました。昨年末に暴走総理が靖国に参拝したときほどではないですが、関連記事を複数出しているところまであって、相変わらずの関心の高さを示しています。



110_parlementaires_2_2




「論争を引き起こす参拝」 フィガロ紙 1件目


「靖国神社が巻き起こす論争」 フィガロ紙 2件目 ※1件目と見出しが似ているが、全く別の記事


「国会議員100名の靖国参拝、中国は警戒」 AFP(フランス通信社):リベラシオン紙、ラクロワ紙、Le Point(時事週刊誌)


「関係を傷つける尊崇の念」 le JDDle Jornal du Dimanche:週末発行の全国紙)


議員100人が反発呼ぶ靖国神社に参拝」 Le Nouvel observateur(時事週刊誌)1件目


「安倍、靖国神社に供え物 中国が抗議」 Le Nouvel observateur(時事週刊誌)2件目


「国会議員が波紋を呼ぶ靖国神社再訪」 20 minutes(フリーペーパー)


「日本の国会議員の靖国参拝に脅かされる中国」 euronews(ニュースチャンネル)


「3閣僚が靖国参拝、中国に対する侮辱」 RFI(国際放送サービス)


「3閣僚、反発呼ぶ靖国参拝」 Romandie.com(スイスのニュースサイト)


「国会議員の靖国参拝に中国が警戒」 RTBF(ベルギーのラジオ・テレビ局)




日本の大手メディアが安倍氏が参拝しなかったことを強調して「中韓に配慮」と論点をずらしていたのに対して、フランス語のメディアは一貫して近隣国の反応を懸念しています。


海外メディアが靖国参拝をとり上げる度に、①日本が侵略戦争をしたこと、②靖国神社に14名のA級戦犯が奉られている(靖国が軍国主義の頃の日本の象徴である)こと、そして③議員の参拝が近隣国との緊張の火種であることが繰り返し報道されるため、参拝すればするほど日本の印象が悪くなっているのですが、そんなことはいざ知らず議員たちは何かにとり付かれたように参拝していて絶望感を覚えます。


フィガロ紙のコメント欄には、「このままいけば、どっちかの堪忍袋の緒が切れる」「どんだけ参拝したら気が済むんだよ」「毎年恒例の大騒動」などと参拝を揶揄する言葉が並んでいます。


http://www.lefigaro.fr/flash-actu/2014/10/17/97001-20141017FILWWW00115-japon-visite-d-un-sanctuaire-controverse.php



唯一映像を流した
euronewsでは高市氏が「参拝を外交問題にしないためには、赴くままに毅然とした態度で参拝し続ける以外にない」と発言していて、開いた口がふさがりませんでした。


http://www.lepoint.fr/monde/japon-visite-de-100-parlementaires-au-sanctuaire-yasukuni-pekin-alarme-17-10-2014-1873303_24.php











 

2014年10月16日 (木)

日本国民が今読むべき一冊

このブログで何度か記事にしたことのある、「立憲デモクラシーの会」が、この度本を出しました!




Rikkenn_democracy




http://constitutionaldemocracyjapan.tumblr.com/post/99638706981



「私たちは政治の暴走を許すのか」(岩波ブックレット)  


(以下、立憲デモクラシーの会ホームページより抜粋)


A5判72ページ 2014年10月7日発行

定価(本体580円+税)

*10冊以上1割引き 50冊以上2割引き


2012年末、「決められない」政治に失望した私たちの前に現れたのは、望んでもいないことが勝手に「決められる」政治でした。いま私たちに求められているのは、いのちや暮らしを脅かすような政策を強行する政権には「決めさせない」ために、自由と個人の尊厳を守ろうと人類が積み重ねてきた普遍的な政治のルールを改めて確認することです。

 当会の名称でもある「立憲デモクラシー」とはどんな考え方なのか、安倍政権の進める政治のあり方の問題点とは何なのか。当会の呼びかけ人が平易に解説した一冊です。ぜひいま、お読みください!


アマゾンのリンク ↓

http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AF%E6%94%BF%E6%B2%BB%E3%81%AE%E6%9A%B4%E8%B5%B0%E3%82%92%E8%A8%B1%E3%81%99%E3%81%AE%E3%81%8B-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88-%E7%AB%8B%E6%86%B2%E3%83%87%E3%83%A2%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%81%AE%E4%BC%9A/dp/4002709108





※フランス語が分かる方は、これプラス水林章氏の「Petit éloge de l'érrance」(2ユーロ)も併せてお読みください。

http://www.amazon.fr/Petit-%C3%A9loge-lerrance-Akira-Mizubayashi/dp/2070459349








2014年10月14日 (火)

【福島原発】台風の度に放射線量が急上昇!

2つの巨大な台風が立て続けに日本を通過したことで、福島原発の放射線量が複数の地点で過去最高を記録しているようです。


まず、前回の台風18号が通った直後の9日、地下水の各放射性物質が過去最高値に。


http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-2014101100288/1.htm


トリチウム・・・15万ベクレル/リットル (過去最高値)

ストロンチウムなど・・・120万ベクレル/リットル (過去最高値)

セシウム・・・6万8000ベクレル/リットル


東電 「理由はわからない」



そして今回も通過直後に地下水の線量を測ったところ、以下の数値が確認されました。


http://news.nifty.com/cs/headline/detail/kyodo-2014101401001428/1.htm


ストロンチウムなど・・・780万ベクレル
/リットル (過去2番目?)

セシウム・・・25万1000ベクレル/リットル (過去最高値)


東電 「配管にたまっている汚染水が拡散したらしい」



ここで無視できないのは、それぞれのストロンチウム等の値。前回120万ベクレルで過去最高値だったのに、今回780万ベクレルで「過去2番目」とはどういうことでしょうか???どなたか説明してください。


どちらにせよ、それでなくても高い線量を3年半も保ち続けているのに、台風のたびに更に数値が上がるのであれば、アンダーコントロールではないのは明確です。


しかも、これらの数値は地下水の数値であって、空気中の放射線が台風で拡散されたりすることについては、一切言及なし。まだ壁はないのに、壁があるような錯覚に陥らせる。国民の心理はバッチリ制御中のようで・・・。








2014年10月11日 (土)

本気で日本を心配するフランス人たち

同じ原発推進国にありながら、原発事故関連の情報をこつこつと発信するフランス人たちがいます。


中でも精力的に情報を発信しているのが、Mediapart(メディアパルト)というニュースサイト。ホームページの一角に「日本:世界規模の地震」と題したブログ形式のページを設置して、複数のフリーライターなどの記事を載せています。


http://blogs.mediapart.fr/edition/japon-un-seisme-mondial


直近の記事を見てみると、


・報道ステーションのディレクターだった岩路真樹氏の不可解な死

・政府の原発事故対応を批判していたピーター・バラカン氏のラジオ番組閉鎖

・福島:予想以上に早期で甚大で深刻な子供の甲状腺がん


といった日本では一部のブログなどでしか語られないことに焦点を当て、疑問を呈し、真相を探っています。このニュースサイトの記事は基本的にすべて有料なのですが、ブログ形式で発信することで無料で読めるように配慮してあると私は捉えています。



一方、パリの第7大学(Diderot)では、9月26日と27日、原子力ムラや原発ロビー(世界規模で圧力をかける原発推進派)に対して今何ができるか、ということが話し合われました。この大学ではこの会議に限らず、ドキュメンタリーの上映会やシンポジウムを定期的に開いています。以下のリンクは、会議に参加したフリージャーナリスト、Colin Kobayashi氏の発表内容です。


http://echoechanges-echoechanges.blogspot.fr/2014/09/du-projet-ethos-au-mythe-dune-surete.html



また、2011年4月に開設され、ボランティアで運営されている以下のブログでは、原発事故後のあらゆる情報をフランス語で発信しています。フランス語で発信される媒体の中では一二を争う情報量だと思います。内容も詳しく的確なので、フランス語がわかる方は定期的に読まれることをお勧めします。


http://www.fukushima-blog.com/




以下、ニュースサイト・メディアパルトに掲載されている直近の記事を訳しました。本当なら、日本の公共放送が率先して放送するべき内容です。この事実を知っている日本人は今どのくらいいるのでしょうか? ↓




http://blogs.mediapart.fr/edition/japon-un-seisme-mondial/article/061014/fukushima-des-cancers-de-la-thyroide-plus-precoces-plus-nombreux-et-plus-gra








【福島】予想以上に深刻な子供の甲状腺がん (
Mediapart.fr より)




2014年10月6日


福島の子供たちの甲状腺がんが、チェルノブイリのそれよりも早く現れていることはすでに周知の事実である。事故から3年しか経過していないというのに、すでに甲状腺がんが発生している。以前は、これらの原発事故を起因とする癌は、4~5年経たないと現れないとされていた。


通常の100倍という発生率は更に異常である。(通常100万人に1人の発生率のところ、福島では現在1万人に1人~3人の発生が確認されている)


甲状腺がんは、大人に比べ細胞分裂が活発な子供のほうが罹りやすいということは知られている。福島の現状が十分にそれを証明している。


福島では、子供の甲状腺癌の発生率が激増しただけでなく、時間の経過とともに他のがんも増えていることがわかった。


甲状腺がんの激増が最初に認識されたのは2014年5月のことである。2度目の発表は8月。その時点の総数は104人。予想より早く発生し、発生率も高いことが明確である。


そして今日、我々は、甲状腺がんと診断された子供のうち2人に肺への転移が確認されたことを知った。これは甲状腺がんが、進行しやすいがんであることを裏付けている。この癌が早期に発生するということだけでなく、極めて危険ながんであることも証明されたのだ。


これらの悲しいニュースを語る上で忘れてはならないのが、できるだけ情報を公表しないようにしている政府の存在である。今年の12月、原発事故関連の情報を最大限に隠蔽できる法律が施行され、たった一件のツイートで逮捕される可能性まであるという。


全ては被災者に責任転嫁するための工作であり、その仕組みは日本在住の研究員、Asanuma Brice氏がこの記事で明らかにしている。まるで原発事故が被災者たちの自己責任であるかのような事態になっている。これはもう、れっきとした心理操作である。




※文中のAsanuma Brice氏の記事は全5ページに及び、福島やその周辺の現状が事細かに記されています。フランス語がわかる方は是非ご一読ください。(リンク先には冒頭の部分しか掲載されていません。全文は同ページのPDFファイルを開いてお読みください。)



http://www.fukushima-blog.com/2014/09/de-la-gestion-des-flux-migratoires-par-un-etat-nucleariste-dans-un-contexte-de-catastrophe-nucleaire.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年10月 8日 (水)

日本の学生だって・・・

負けていません。


いや、負けないでほしい。


特定秘密保護法に反対する学生有志の会が、10月10日と25日にsemifinal&finalデモを行うそうです。

http://aikihon123.wix.com/students-against-spl




Saspl




10日は首相官邸前、25日は代々木公園ケヤキ並木集合です。


頑張れ、日本の若者!





2014年10月 4日 (土)

HN(管理人名)を変更しました

ブログ開設直後から変えたいと思っていたHN(ハンドルネーム=管理人名)をやっと変更しました。


ブログを開設するにあたって、家族のイニシャルを並べた「Roas」という管理人名を登録したのですが、その直後に旦那さんに指摘されました。


「何その名前、カラスの鳴き声みたい」


そうなのです。一昨日の記事ではありませんが、フランス語読みで発音すると「ロアス」ではなく、(無理やりカタカナにすると)なんと「ホア」になってしまうのです。


で、「Roas Roas Roas」と並べると(別に並べる必要はないのですが)「ホア ホア ホア」と、フランス人にはカラスが鳴いているように聞こえるのだそうです。


(しかも、それを逆さに読むと今度は日本語読みが・・・)


とにかく、Roasを使い続ければフランスでは馬鹿にされるということがわかって、変更しようと思ったわけです。


ところが、ネットリテラシーが低すぎて、どこでどう変更していいかがわからない。


旦那さんは簡単な日本語しかわからないので頼りにならない。


彼以外に日本語を話して尚且つネットに詳しい人を知らない。


日本人の知り合いも近くにいない。


という理由から、結局諦めて、この恥の塊のような名前を背負ってブログを続けることにしました。


そして今日、なんとなくブログの設定をいじっていたら、「ニックネーム」の文字が目に飛び込んできました。


何をどうやったら、あの時見落とせたのか全くわからないくらい、プロフィールの設定欄の分かりやすいところにありました。一年半ぶりの発見です。


さっそく新しいHNに変更して、ついでにブログランキングサイトのブログ村の登録名も変更して、あぁすっきり。


他人にとってはどうでもいいことなのでしょうが、肩の荷が下りたとはこういうことを言うのでしょう。


あっ大事なことを言い忘れていました。


新しいHN(管理人名)は「RYOKA」です。


本名ではないですが(本名を言ってるようなもんですが・・・)、オーストリアでもフランスでもよく「RYOKA」に間違えられるので、敢えて認めることにしました。


日本ではマイナーな名前になるし、登録しやすいだろうから、日本語で書き続けていくぶんにも便利なのではないでしょうか(たぶん)




ちなみに、この件を解決する前に、ブログ開設以来初めてブログ村の「バナー」を貼ることにも成功しました(笑) (ブログ右下をご覧あれ ↓)














2014年10月 2日 (木)

フランス語読みの怪

息子(4歳)の足の成長が止まりません。


7月にスニーカーを買い換えたばかりだというのに、9月中にまた新調するはめになりました。


一時期は半年ペースで新調する程度だったので、財布と相談しながらフランス製の革靴を買い与えたりしていたのですが、2カ月置きともなると素敵な子供靴なんて買う余裕はなく、ここ数ヶ月はスポーツメーカーのスニーカーのみ。


今回も、「Intersport」というスポーツ用品のチェーン店に直行しました。


チェーン店なのでなかなかの品揃えですが、田舎町に合わせた小さな店舗のため、選択肢は限られています。


入店して、まずは子供靴のコーナーでセール中のスニーカーを試着させます。


ところが、そのとき履いていた靴よりワンサイズ上の靴は、なぜか「きつい」といって嫌がり、更にワンサイズ上の靴は在庫がないと言われてしまいました。


定価のスニーカーも片っ端から(と言っても3足くらい)試着させても決まらず。「ここでは無理か」と諦めようとしたとき、息子が「あれは?」と一足のスニーカーを指差しました。


見るとそこには「asics(アシックス)」のスニーカー。サイズは30≒18,5センチ。


元のサイズは27であって、さすがに30は大きすぎるだろうと思いながらも試着させると・・・


「ぴったり」と言って満面の笑みを浮かべる息子。


履き心地は息子にしか分からないわけで、息子の言葉を信じてそのまま買ってしまってもよかったのですが、スリーサイズも飛んでしまうのは幾らなんでもおかしい。


そこで店員さんに助言を求めることに。


「この靴、息子はちょうどいいと言うのですが、履いてきた靴よりスリーサイズも大きいんです。本当に大丈夫でしょうか?」


店員「“アジック”は小さめに作ってあるので、問題ないですよ。息子さんが履き心地がいいというのであれば尚更です。」


なるほど。メーカーによってサイズに差があるのか。


・・・って今“アジック”って言いました?


と聞き返したわけではありませんが、フランス人がアシックスのことをフランス語読みで“アジック”と言うことを、このとき初めて知りました。


さすがフランス人。


asicsの最初のsを濁音にして二つ目のsを無視するという、フランス語のルールを律儀に守った発音で、本来の「アシックス」という発音しか知らない人が聞いたら何のことだかさっぱりわからない名前に変身させてしまいました。


こうやっててフランス語色に染められてしまう固有名詞はごまんとあって、知らない単語だと思っていたら実は知ってる固有名詞だったという話は日常茶飯事。


そのなかでも群を抜いていると思うのが、以前にも例に挙げたことがある「Manhattan」という地名。「マンハッタン」というカタカナにすれば、いわずと知れた超有名固有名詞ですが、これをフランス語読みすると、なんと「マナタン」になって、フランス語を解する人にしかわからない地名に大変身してしまうわけです。


話をつづけます。


の靴を買って数時間後、上階に住むルウ(8歳)のママが、息子の靴が新しくなっていることに目敏(ざと)く反応。


「新しい靴買ってもらったの?どこのメーカー?・・・お・・オアジス?」


???


自信なさげに文字を追ってみたルウのママは、“アジック”を更に進化させて“オアジス”と読んでしまいました。


この発言があってからというもの、なぜ「アシックス」が「アジック」でもない「オアジス」になったのか、ということについて考えを巡らせてきました。


そして昨日、わかってしまったのです。


ポストに投函されていた広告にざっと目を通していたとき、このロゴが目に飛び込んできました。 ↓










Logoasics1




そうなんです。


アシックスのマークを「O」の飾り文字として読み、その後はcを飛ばして「オアジス」!


アシックスはローマ字表記だとすべて小文字なので、その前についているものがローマ字として読める代物であればそれが最初の文字だと理解するのは、固有名詞をすべて大文字で書き始めるフランス人にとっては自然なことなのです。(ちなみにcを飛ばした理由は単に見落としただけだと思われる)


結局のところ、「アジック」も「オアジス」もどちらも不正解なのですが、本来の読み方を知らないフランス人は、きっとこのどちらか、または、cを省かないバージョンで「オアジック」(←たぶんこっちのほうが多い)と読んでしまうでしょう。


皆さんも、家族、知人、友人のフランス人でお試しください(笑)












2014年10月 1日 (水)

「福島伝説」 (リベラシオン より)

9月23日、御用学者が操作する「原発ゼロリスク伝説」に関するネット記事を、フランスの主要紙リベラシオンが掲載しました。


題して「福島伝説」



Legende_fukushima



http://www.liberation.fr/terre/2014/09/23/la-legende-fukushima_1106968



この記事が出た直後は有料記事扱いだったのですが、数日後に無料公開されました。誰かが指摘したのか、同紙が判断したのか・・・どちらにせよ有難いことです。









福島伝説


2014年9月23日



〈論壇〉原子力を拒絶するための十分な代償が明らかになり、一部の欧州諸国が政策の急転換を決めたチェルノブイリや福島のような人災があった後でさえ、気候変動に直面している今、エネルギー関連の議論において原発産業はまだまだその安全性を促進理由としている。


の背景には、一部の科学者が快く引き受け操作している“ゼロリスク”伝説があり、事故の度に大きな役割を果たしている。福島の事故においても、政府や市民が死亡率が激増している現実に直面しても、その操作ばかりが目立つ。


福島原発事故から3年半、東電の福島第一原発の爆発に伴う死者数(原発関連死)は増加の一途をたどっている。東京新聞によると、9月11日現在、原発関連死者数は1100人を超えたという。その大半は、仮設住宅での生活を余儀なくされた高齢者である。国連人権委員の報告者であるAnand Grover(アナンド・グローバー)氏が2012年末に日本で出した勧告も空しく、被災者たちに移住する権利は与えられなかった。彼らが移住するための補助金は一切存在しないのである。健康状態が日に日に悪化する中、見通しの立たない生活に嫌気が差し自費で移住を決断する者もいる。貧困の悪循環に陥った一部の人々はうつ病やアルコール依存症を発症している。今も制御されることなく汚染水が漏れ続けている原発に隣接する、浪江町(死者333名)、富岡町(死者250名)、二葉町(死者113名)、大熊町(死者106名)において、原発関連死と認定された数は合計802名にのぼる(そのうち55名は過去6ヶ月の間に申請された)。6月21日、福島民報は自殺者が激増しているという内務省の報告に警鐘を鳴らした。同様に、甲状腺がんの急激な増加も、事故の健康被害の一つとして考慮される。福島県の検査の結果、受診した30万人の18歳以下の子供のうち104人が甲状腺がんであると診断された。これを受けて、内外の疫学研究者たちが声をあげ始めた。甲状腺がんの増加は検査機器の発達によるもので、被爆の影響とは考えにくいと“弁明する”福島県の専門家に反論するためである。


住民に安心感を与えるための同様の論理において、一刻も早く住民を帰還させるための非難区域の解除と年内に予定されている2つの原発の再稼動という二重の展望が掲げられる中、環境省は、8月17日の報告書で年100ミリシーベルト以下の被爆は健康に全く影響を及ぼさないと主張した。


岡山大学の疫学科の津田敏秀教授は、福島医大の調査に疑問を呈する。福島で現在進行形で増え続けている癌の数を通告した2013年のWHOの報告に同調するとともに、100ミリシーベルト以下では健康被害はないとする日本政府の見解を、科学的根拠がなく非常識だとした。一方、元WHOメンバーで疫学教授のKeith Baverstock(キース・ベーヴァーストック)は、原始放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)に宛てた公式書簡の中で、2013年の UNSCEARの報告書はメンバー間で意見の対立が見られたために、調査から提出まで3年も要したと非難した。UNSCEARメンバーの1人であり、癌の増加と事故との関連性を一切否定しているWolfgang Weiss(ウォルフガング・ワイス)はこの指摘に異議を唱える。しかしながら、この報告書は事故が収束していないことを否定しているわけではない。あの東電でさえも、放射性物質が原発から絶えず海に流れ空に飛散していることを、5月の発表で明らかにしている。


専門家たちの疑念を払拭しようとするのもまた、同じ組織(WHOIAEAICRP(国際放射線防護委員会))から出される報告書の類である。9月8日と9日には笹川財団(日本財団)と福島医大が第3回福島専門家会議を共催した。会議は「放射線と健康リスクをこえて~復興とレジリエンス(自発的治癒力の保持)に向けて~」と題された。会議に参加した一人、UNSCEARのメンバーでありながらIAEAの安全規準委員会のメンバーも掛け持つAbel Julio Gonzalezにとって、すべてはコミュニケーションの問題であり、市民が持つ“理性を欠いた”恐怖心を取り除くことが先決だという。そして、“汚染”という言葉そのものが被爆の実態に悪印象を与えているのだそうだ。WHOのメンバー、Emilie van Deventerも口をそろえる。彼女は、被爆が太陽に負けないくらいの恩恵をもたらすことを知ってもらうために、小学校から統合教育の機会を設けることを提案している。そしてこう結論付ける。「いずれにせよ、恩恵に賭けた私たちが勝つのです。」


人々の不安や蔓延した恐怖に対する心理的命題に価値があることを信じて疑わないこれらの専門家たちは、こんな短絡的な見解を広める暇があるなら、もっと国民の健康被害のデータや実態に耳を傾けるべきである。





原文:Cécile ASANUMA-BRICE (フランス国立日本研究センター、協力研究員)









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