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2014年12月の9件の記事

2014年12月31日 (水)

第二次日中戦争を予言したベルギー人

ここに、フランス語で書かれた一冊の本があります。






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1988年に出版されたこの本の題名は「188 Contes à régler」



直訳すると「解決すべき188のお話



著者はJacques Sternberg(ジャック・スタンバーグ)というベルギー人小説家。



88年の時点で予測できる未来の問題を予言形式で書き綴った本です。



この188話の中に「2014年の日本」について書かれた話があります。





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一文で語られる、この話を訳してみると・・・





2014年、日中戦争の終わりに東京を壊滅させた原爆を、写真におさめる時間と意欲を有した日本人は、それによって命を絶たれた推定25万人だと言われている。





たった一文に、今現在の日本という国、日本人についての色んなことが凝縮されています。



この予言は外れたけれど、相手が誰であれ戦争が起こりそうな予感を持たされた一年でした。










※原文では「Cliché(写真)」と「Cliché(常套句)」をかけています。写真ばっかりとってる日本人の無残な結末・・・って、笑えない。









2014年12月30日 (火)

日中氷点下がやってきた!

本日正午の気温 ↓






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な、なんと、マイナス5度!!


フランスの積雪が日本でも報道されたようですが、積雪がすごいのは南東部だけで、我らがフランシュ・コンテ地方は雪よりも寒さに震えています。


真昼間の気温がマイナス5度なので、当然朝晩はそれより低くて、何をしていても寒い!


天気予報によると、幼稚園が再開する来週には平年並みの気温に戻るそうで、とりあえず一安心。


マイナス5度の中を一日4回も自転車で送り迎えするのは、考えるだけで地獄です。


雪が降っても積もってもいいから、日中氷点下だけは勘弁してほしい・・・















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うっすら積もる雪。












2014年12月25日 (木)

「日本のイヴはケンタッキー」 by フランスメディア

日本はもう26日ですが・・・


読者の皆様、メリークリスマス☆


日本で生まれ育った無宗教の私が、これまた無宗教人口が増え続けるフランスでクリスマスをお祝いするのは、毎年腑に落ちない部分がありますが・・・


やっぱり一番変なのは、クリスマスイヴに恋人がいないと寂しい思いをしなければならない日本のクリスマス。


クリスマス=恋人という、せっかくの一大イベントに不特定多数の国民に辛い思いをさせている、この方程式の作者の罪は深いです。


ガラパゴス化した日本のクリスマスの変な風習はこれだけではありません。


フランスの3つの媒体が暴く、もう一つの日本のクリスマス・・・


それは、KFCでクリスマスのチキンを買うこと


「日本のクリスマスの定番はKFC」

http://www.meltyfood.fr/kfc-pour-noel-une-tradition-japonaise-a365632.html


「イヴの夜、日本人はKFCに盲信する」

http://www.ladepeche.fr/article/2014/12/24/2017933-les-traditions-de-noel-les-plus-insolites-du-monde.html


「KFCでハンバーガーを注文するのが日本のクリスマスの伝統」

http://france3-regions.francetvinfo.fr/poitou-charentes/2014/12/24/les-traditions-de-noel-les-plus-bizarres-dans-le-monde-619100.html


3つ目の“ハンバーガー”は勘違い 爆)


かくいう私も、子供の頃、“クリスマスのケンタッキー”を楽しみにしていました。


思うに、欧米の家庭にあるような大きなオーブンが日本では普及しないなか、家庭でローストチキンを焼くことも稀なため、KFCが“伝統”になってしまったのでしょう。


ちゃんと家で焼いている人もいるだろうし一概には言えませんが、KFCの注文がイヴの夜だけ多いときでは10倍に跳ね上がるというのは、世界のどこを見渡しても日本だけだと思います。












ちなみに我が家のチキンはというと・・・





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今年もオーガニックで美味しくいただきました(相変わらず見た目がイマイチですが・・・)




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「BIO(オーガニック)」の印つき










2014年12月23日 (火)

クリスマスの飾りつけも想定外

いつのまにか、あと数日でクリスマス・・・


我が家は義母が遊びに来る以外は、いつもと変わらない地味なクリスマスを過ごす予定で、飾りつけも、去年とほぼ同じ・・・


と言いたいところですが、この家の運命なのかどうなのか、装飾に関しては色々と想定外なことが起きています。


まずはクリスマスツリー。














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写真では何の変哲もないツリーに見えますが・・・


実はこれ、175センチもあって、かなり巨大です(汗)


ホームセンターで「125~150cm」のところに置いてあったもみの木を買ったはずなのに、家に帰ってみてびっくり。


見た目は迫力があって息子も喜んでいますが、困るのは飾りつけ。


飾る部分が多くて飾りが足りないという事態に陥ってしまったのです。


慌てて星やらなんやらを作って追加しましたが、この大きさを覆うにはあと20個くらい作るか買うかしなければなりません。


結局、壁側には飾らないという姑息な作戦に出たところ・・・












その壁側が「貧ぼっちゃま」状態になりました(爆)



Binbocchama







そしてもっとショックなのが、去年も紹介した「ソーラー電飾」。


12月に入ってすぐ、玄関のドアに取り付けてスタンバイしたものの・・・


太陽が全然でない!


設置以来、曇りか雨の日ばかりで、暗くなってから自動で点灯したのは今日までに数日だけ。


それ以外はスイッチを押しても、光るのは長くて10分!!


というわけで、今年は全く使い物になりません。


太陽の恵みの有難みはもう十分思い知ったので、せめてイヴと当日くらいは、晴れてしっかり充電して欲しいです。






そしてもう一つ、飾っているうちに想定外になってしまったのが、息子の部屋の窓。



去年幼稚園で作った(作ってもらった)、この飾り ↓ をどうしても部屋のに飾りたいと言うので、試行錯誤。





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ところが、窓の幅より飾りのほうが短くて、どこにどう貼っても不自然なのです。


とりあえず適当な位置に貼って息子の要望はクリアしたものの、私としてはイマイチ納得がいかない。


考えること数日。


ひらめきました。


あれ”を二つ、飾りの上に貼ってみたらどうだろう。


というわけで、できあがったのが・・・
















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「暗殺教室」の殺せんせー、勝手にクリスマスバージョン☆




あっ、知らない人のために簡単に説明すると、殺せんせーとは、「暗殺教室」という大ヒット漫画の主人公で、普段はこういう顔をしています ↓




Ac_koro





実は、これまた旦那さんとフランスの日本文化浸透ぶりのおかげで、ここ数週間の就寝前のお供が、「フランス語版 暗殺教室」なのです。


現在フランス語訳は6巻まで出ていて、数日前までの“絶対安静”を言い訳に、読破してしまいました(笑)


ちなみに、私は5巻が好きです。


そして日本語でも是非読んでみたいです。


えっ?!原作はもう11巻も出てるんですか。


フランス語も、早く7巻訳して~!













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2014年12月20日 (土)

おおかみこどもと39度5分

また更新が滞ってしまいました。


理由は・・・


前回と同じ“高熱”。


一時は39,5度まで上昇して、どうなることかと思いました。


インフルエンザにしては発症期間が短いような、第一そうだとしても“インフルエンザをぶり返す”人なんていないだろうし、一体なんだったのかわからないままです。


選挙結果(投票率)にショックを受けて、寝込んでしまったということにでもしておきましょう(笑)


それにしても、高熱の後は、体が思うように動きません。


散らかされ放題の家を片付けたいのに、家事をするたびにダルさが増します。


かと言ってベットに横になると、咳がとまらなくなって辛いだけ。


唯一できたことと言えば・・・


普段滅多に座らないソファでぼーっと過ごすこと。


息子のマイブームの「トムとジェリー」を一緒に見ながら、私だけ居眠りするという、傍から見れば超“怠惰”な数日間を過ごしました。


そして、回復の兆しが見えてきた水曜日の夜、ソファに座っていると、旦那さんが待ってましたと言わんばかりにテレビを付けました。


映し出されたのは・・・
















Enfants_loups_affiche



細田守監督作品「おおかみこどもの雨と雪」(2012年)


存在すら知らなかった作品でしたが、面白くて最後まで観てしまいました。


ただし、ファンタジーだと割り切ってみれば「素敵な映画」ですが、リアルな部分が多すぎて複雑な心境にさせる作品でもありました。


隣で観ていた息子(4歳)は、話の展開についていけなかったようで、話の最後には9歳になっていた登場人物を「あの赤ちゃんどこいったの?」と不思議そうにしていました。


この映画のテレビ放映を心待ちにしていた旦那さんは・・・もちろん大絶賛。


旦那さんに限らず、フランス人はこの映画が大好きなようで・・・


放送前からarte(日仏共同出資チャンネル)のホームーページに殺到 ↓





Enfants_loups_2

http://www.arte.tv/guide/fr/051454-000/les-enfants-loups-ame-et-yuki



12月20日0時の時点で、1075回ツイートされ、6300回(!)もフェイスブックでシェアされています。(クリスマスと大晦日に再放送されるので、これから更に増えるはず)


これがドイツ語のページになると・・・





Enfants_loups_de

http://www.arte.tv/guide/de/051454-000/ame-yuki-die-wolfskinder



ツイッター:43 フェイスブック:302 ・・・・・


違いは歴然


更には、この映画のテレビ放映の予告記事を、ルモンド紙から「ELLE」まで、フランスのメディアが挙って書くという熱の入れよう ↓



Enfants_loups_pub




結局、水曜日の夜はフランス全国の74万5000人(arteにしては大健闘!)がこの「おおかみこども」を鑑賞しました。


私がフランスに来てからのほうがアニメ映画を観ているのは、旦那さんのせいだけではなくて、そういう環境が整っているからでもあるんだと、改めて思い知らされたテレビ鑑賞でした。















2014年12月15日 (月)

愚かな民よ

風邪をこじらせて熱にうなされている間に、秘密保護法が施行され、選挙が終わっていました。


投票率は戦後最低の52%。


残りの48%の有権者はなぜ投票しなかったのでしょうか?


おそらく、急な用事で行けなくなった人、海外在住者で在外選挙人証の申請が間に合わなかった人などは少数派で、一番多かったのは、「面倒だから行かなかった」「どうでもいいから行かなかった」などという、有権者の義務を怠った人たちだったと思います。


投票率を確実に上げる方法はただ一つ。


投票を義務化することです。


正当な理由もなく投票しなかった人は罰金を払う。


ベルギーはこの方法で高い投票率を維持しています。


というより、これほどの低投票率を維持している国は日本以外にあるのでしょうか?


(日本の低投票率を懸念する声も ↓)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014121202000268.html


どちらにしろ、日本ももっと早いうちに手を打つべきでした。


60%台に甘んじている場合ではありませんでした。


国民が参加しない政治は腐っていきます。


今後、暴走総理は更に速度を上げ、消費税を10%に増税し、自衛隊を戦争に参加させ、秘密保護法で国民の知る権利やジャーナリスト・弁護士たちの自由を奪い、派遣だらけの労働環境を作り上げていくことでしょう。


このお粗末な日本の未来は、この暗い“計画”に興味さえもたない、または知っていても“自分には関係ない”と思っている国民が導いた結果です。


半数に近い有権者が計らずして選んだ道。


敢えて投票に行かなかった人は、このブログも読んでいないかもしれませんが、それでも言いたい。


あなたたちは愚かだ。


「政治は国民の上で成り立っており、愚かな人の上には厳しい政府ができ、優れた人の上には良い政府ができる


と言ったのは福沢諭吉。


その“福沢諭吉”で、浪費生活に勤しんでいた人たちが今回投票しなかったであろうことは皮肉な話です。












2014年12月10日 (水)

届けっ!投票用紙!!

ストラスブールの領事館経由で申請した投票用紙が、昨日、月曜日にやっと届きました!!!




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もう無理かもしれないと、諦めかけた矢先のことです。


申請したのは11月中旬。まだ解散が囁かれ始めて間もない頃のこと。


焦って申請したわけは、私の場合、在外選挙人証の住所変更も同時に届けなければならなかったから。


そもそもが、投票用紙の申請と住所変更が同時にできるのかわからず、領事館に相談しました。


とても親切な女性にとても丁寧に説明してもらい、わかったのは以下のことでした。


・投票用紙の申請と在外選挙人証の住所変更は同時にできる。

・ただし、投票用紙だけなら2週間もあれば受け取ることができるが、住所変更は本来2ヶ月かかるとされている。

・とは言うものの、選挙が迫っているときは業務をスピードアップすることが予測されるため、一ヶ月で届く可能性がある。

・在外公館、つまりストラスブール領事館で直接在外投票する場合は在外選挙人証の住所変更は不要。

・在外選挙人証を日本に送ってしまえば、在外公館での投票期間中(日本の選挙の一週間前)に在外選挙人証が手元にないのはほぼ確実なので直接在外投票は諦めなければならない。

・つまりは、郵送投票か、領事館で直接投票かの二者択一を迫られている。



我が家からストラスブールまではどんな方法をつかっても確実に3時間はかかります。


そしてよりによって、その頃の我が家の家計は火の車状態。時間的余裕は無理やり作れても、金銭的余裕は一切ありませんでした。


郵送投票に賭けるしかない。


11月13日、在外選挙人証、投票用紙申請書、住所変更届け出用紙の3点を祈るような気持ちで投函しました。


ところが、その間に目にするニュースといえば・・・

「在外投票、間に合わない 手続きに2,3ヶ月」

http://www.asahi.com/articles/ASGD25255GD2PTIL01S.html

とか、


「投票所入場券が届かない・・・印刷間に合わず」

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/news2/20141207-OYT1T50074.html

なんていう、絶望的な記事ばかり。


日本の投票入場券でもギリギリなのに、海外在住者宛の投票用紙が届くわけない!とここ数日はずっと諦めモードでした。


それが昨日、最後の望みを託せるギリギリの日程を狙ったかのように、「EMS国際スピード便」で投函された投票用紙が到着したのです。


ただし、「スピード便」なのに、かかった日数、一週間・・・。


しかも郵送料1500円(汗)


この1500円をもっと別のことに有効利用するべきだろう自民党よ、と思ったところで時はおそし。大儀なき解散は予定通り行われ、投票日は数日後に迫っています。


突然の解散を、こんな郵便局が大混雑する時期にした自民党を恨みます。


どれもこれも計画通りだとしたら、更に腹立たしい。


絶対に投票してやる。



一週間かかったものが、5日で戻るとは考えにくいですが、届くと信じて投函するしかありません。


ところが!!!


昨日、郵便局に行って絶句しました。


「EMS国際スピード便」と同等の郵送サービスは、なんと58ユーロもするというではありませんか!


日本円にして8000円!!


一票が8000円・・・


しかも、必ず期日までに届くという保証はなし。


そして、これ以外に「世界」に「速達」で届けるサービスはないらしい。


単なる「航空便」なら、たったの1,78ユーロ(≒250円)


8000円(3~4日)か、250円(4~5日)か・・・


値段の差の割りに、配達日数にはほとんど差がない。


第一、どっちも優先航空便なのに、どこでどう違いが出るのか。


せめてこれが3000円なら出したのに・・・


考えを巡らせながら出した決断は・・・


普通の航空便に「書留」をつけてもらって、6,08ユーロ(≒800円)払うという、配達日数には何の影響力もない、気休めの郵送方法でした。


期日までに届くかどうかはわかりません。


一有権者として、8000円を払うべきだったのかもしれません。


それでも「庶民としてできることは全てやった」と自分に言い聞かせました。


送られてきた封書の中に投票手順が書かれた用紙が同封されていて、こんな一言が添えられていました ↓




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「貴重な一票です。必ず投票しましょう。」


あぁもう、この用紙を日本の全有権者に配布したい気分です。


日本の民主主義を保つ最後のチャンス。




皆さんも必ず投票しましょう!(もちろん有効投票で!)




2014年12月 8日 (月)

フランス人でも読めないフランス語

引越しと共に、AMAPも鞍(くら)替えしました。


野菜の鮮度や美味しさは相変わらずですが、色々変わったことがあります。


まずは、週一回取りにいく野菜が種類・量・値段ともにほぼ倍増しました。


そして、野菜の組み合わせが事前に知らされるようになりました。


先々週の野菜を例にとって見ると、受け取る前日に組み合わせリストがメールで送信され ↓




Composition_de_paniers_2




実際にその通りの野菜を受け取ります。(これで13ユーロ=一番小さいセット) ↓





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というように、組み合わせを知っていると、その晩の献立も立てやすく、この事前メールは重宝しています。


ただし、これが手書きのときは、参考にならないことがあります。


なぜなら・・・ ↓









Composition_de_paniers_3






生産者の書く字が“達筆”すぎるから(爆)


フランス語がわからない人でも、ローマ字の解読が難しいことが見てとれると思います。


ちなみに野菜の名前に疎い旦那さんは、9つ中4つしか読めませんでした。(一部の単語しか読めなかったものは“読めない”と判断。)




さて、あなたはいくつ読めますか? 笑













※ 正解 PDT(Pomme de terre)=じゃがいも

      Carotte violette (ne pas éplucher) =黒人参

                Radis green meat  =緑かぶ (まさかの英語形容 笑)

                Courge Rondini ( idem pomme d'or) =丸かぼちゃ(?)

                Chou chinois =はくさい

                Echalotte cuisse de poulet =鶏のもも肉型エシャロット

                Feuille de chère =サラダ菜の一種

                Chou pontoise =赤キャベツ

                Poireau =ねぎ




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(リスト通りの野菜たち(赤キャベツとねぎ以外))






2014年12月 4日 (木)

フランス版「公務員宿舎」の悪夢 その4

(フランス版「公務員宿舎」の悪夢 その1 その2 その3 のつづき)


「その3」からだいぶ時間がたってしまいましたが、書き渋っていたわけではありません。その4の結論となるはずの学校の決定がいつまでたっても出されず、この話を書き終えることができずにいたのです。読者の中には、「その4、いつになったら書くの?」「その4書くの忘れてるんじゃない?」「その4がないじゃねぇかよ!」などと、“その4”がなかなか出てこないことに疑問を持った人がいるかと思いますが、そういう方々には計らずして、フランス公務員家族の「待ちぼうけの日々」を疑似体験してもらうことになりました(笑)


さて、その3がどんな話だったか自分でも忘れてしまうほど時間がたったので、その3までのおさらいをしてからその4に入りたいと思います。


これまでのあらすじ → 2014年10月22日、我が家は旦那さんの勤務先である中学校に隣接する“教職員用宿舎(築30年)”に引っ越してきました。ところが、寝室2部屋のリフォームは始まったばかりでリビングでの寝起きを強いられ、入居して3日もたたないうちにガスボイラーが故障、トイレも不具合が絶えないなど、次から次へと問題が発覚しました。問題の多くが長引き、解決する様子がない中、適切な管理を怠った学校相手に、何らかの形で賠償してもらうことになりました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


引っ越して2週間ほどたったころ、旦那さんが賠償の話を切り出しました。


交渉した相手は・・・経理のおばちゃん(年齢不詳)。


我が家の増え続ける問題を一挙に引き受けているキーパーソンですが、余程のことでもなければ笑顔を見せない、とっつきにくいお方です。


加えて忙しい人でもあるので用件はできるだけ手短に済ませなければなりません。


旦那さんが早速、「これほどの問題を抱える家の家賃は全額払う気になりません。減額してもらうことはできないでしょうか?」と言ってみると・・・


答えはあっさり、「家賃は変更できません」


これは彼女が決めたのではなく、公務員宿舎の今年度の家賃は数週間前の役員会議で決定したばかりで、今さら変更することはできないから駄目なのだそうです。


呆気ない幕切れかと旦那さんが諦めようとした矢先・・・


「その代わり・・・」彼女は続けました。


「11月と1月の管理費を無しにすることはできるかもしれません。」


日本で管理費というと大した額でもないことが多いですが、この家の管理費には水道代と光熱費も含まれています。その2か月分がチャラになるとすればしめたもの。


「そうなるように私が手配します。」という、またしても口約束というのが心許ないですが、一筋の希望の光が差したのは確かでした。


「それから・・・」おばちゃんは更に続けます。


「家賃は11月3日から計算します。」





私たちが引っ越してきたのは10月22日。


「10月22日から11月3日までの家賃はどうなるんですか?」と旦那さんが尋ねると、

「あなたたちは11月3日から住んでいることになっています。」と繰り返す経理のおばちゃん。


なぜですか??


という疑問はもちろん旦那さんも抱きましたが、10日分の家賃も事実上なかったことになるものを追求して経理のおばちゃんの考えを変えてしまうことほどもったいないことはありません。ここは黙って発言を受け入れるのが妥当です。


結局その時点で、“10日分の家賃と2か月分の管理費をチャラにしてもらう”というまずまずの収穫を得て、旦那さんは経理室を後にしました。


それから数日後。


今度は珍しく経理のおばちゃんが旦那さんに声をかけてきました。


「家賃のことですが、校長が「最初の月は支払わなくていい」と言っています。」


「いや、でも家賃には手を付けられないとこの間おっしゃっていませんでしたか?」


「言いました。でも校長が何が何でもそうするべきだ、と言っているので。」


旦那さんの上司であるその校長は、実は女性です。まだ40代で若いし、なかなかの美人。


フランスの有名人に例えると、この人 ↓











100761hugeresizedphoto



(仏独共同出資チャンネルarteの28 minutes」という討論番組の司会者、Elisabeth Quin という女性。髪型は全然違うけど、目と雰囲気がそっくり。)


そんな才色兼備の女校長は、なんと、思いやりも人一倍兼ね備えておられました。


誠意を見せるということがフランスでは稀な中、こうして私たちのことを思って対応する姿には感動すら覚えます。


とはいうものの、学校側のこれまでの口約束はほぼすべて破られてきた我が家としては、当然今回も鵜呑みにするわけにはいきません。


どうせまた、上の上のそのまた上の許可が下りなかったから・・・とかなんとか言って話が流れるのがオチなんだろうと、思いました。


そもそもが、経理のおばちゃんが無理だと判断したことをどうやって可能にするのでしょう?


実際に起こったのは、こういうことでした ↓


11月19日 「来週の役員会議(※)で“家賃の取り消し”に関する多数決をとります。」と、経理のおばちゃんから旦那さんに通告。 (※校長を筆頭に、自治体の代表、保護者代表、生徒会長などが出席する数ヶ月に一回行われる会議)


11月26日 役員会議当日。経理のおばちゃんがインフルエンザに罹って欠席。役員会議の決定・報告事項は学校の会計関連の話がほとんどなので、彼女なしでは会議にならず、多数決も延期。


12月3日(つまり昨日) 経理のおばちゃんが復帰して、役員会議。“我が家の家賃の取り消し”多数決は、3時間もかかった会議の一番最後に行われ、「そんなことどうでもいいよ」という雰囲気の中・・・全員賛成であっさり決定


と、こんな感じで、ハラハラドキドキ結果を待った私たちとは裏腹に、いとも簡単に11月分の家賃の支払いが闇に葬られました!


これプラス2か月分の管理費もチャラになるのかどうかは怪しいですが、入居以来1ヵ月半の間、家賃や管理費の類は一切支払っていないのは紛れもない事実です。


日本円にして10万円近くが賠償されることになり、1ヶ月以上のリビング生活に耐えた甲斐があったというもの。


あっ、そうそう、数日前にやっと寝室2部屋のリフォームも完了しました。


ただし・・・


「ドアが閉まらない」という欠陥を残したままの“完了”です(怒)


リフォーム最終日に、修理工がぶつぶつ言いながら作業をしていたので何事かと思っていましたが、部屋と廊下の間の敷居板が突出しすぎてドアが閉まらないからでした。


で、普通の修理工はここでなんとかドアが閉まるようにして仕事を終えるわけですが、うちの修理工は“放置”という、プロとして有り得ない行動に出ました。


旦那さんは「次会ったらドアが閉まるようになるまで家から出さない」などと言ってましたが、私としては、もう戻ってきて欲しくありません。


とりあえずはリビング生活から開放され、思った以上に賠償されることが決まったわけで、ドアが閉まらないことくらいは目をつぶります。


そしてまだ解決していない問題と共に、次の引越しまで「待ちぼうけの日々」を続けようと思います。







                                   とりあえずおわり










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↑ 問題の敷居板。


↓ この部屋も・・・

Dscn8599



↓ この部屋も・・・

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これ以上閉まらない・・・









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