スポーツ

2014年9月 7日 (日)

錦織 made in USA

USオープンの決勝に進んだ錦織選手が・・・


フランスで唯一のスポーツ紙、レキップ紙の・・・







一面を飾りました!!! (ちっちゃいけど)




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14面にも関連記事 ↓



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(見出しは「ニューヨークはまだ震えている」(←直訳))



9月6日、全米オープン男子準決勝はフランス時間の18時に始まりました。


放送しているのは「Eurosport」という欧州各国で視聴できるスポーツチャンネル。


我が家はドイツのEurosportで見たのですが、実況中継者が、どう聞いても錦織よりだったのが笑えました。


錦織選手がとれそうなゲームを落とすと、「NEIN!!!」と言って残念に思う気持ちを惜しげもなく表現したり、錦織選手の好プレーのたびに大絶賛。ジョコビッチの好プレーのときよりもトーンが数段階上だったりして、一緒に応援している気分になりました。


サッカーの日本代表が多くのフランス人ファンを持つ、という話を以前にしたことがありますが、サッカーに限らず日本人選手というのは、どのスポーツにおいても観客を惹きつける要素(控え目な態度が異国情緒を感じさせる?)を持ち合わせているのかもしれません。



9月5日のレキップ紙でもそんな錦織選手の人気者ぶりに触れています。


10面をほぼ全面使った特集記事の中で、錦織選手のことを「ニューヨーク市民の人気者」と形容。



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ネット上にも・・・



Nishikori_made_in_usa



画面いっぱいの写真を載せた同じ内容の有料記事

http://www.lequipe.fr/Tennis/Article/Nishikori-made-in-usa/27316


Nishikori, made in USA」という興味深い見出しの中身は、内気な錦織選手がいかにして闘争心を養ったか、そして感情を表に出さない彼との意思疎通がどれほど難しいかに記事の大半が割かれています。



同じ10面の中で気になるのは右下の関連記事 ↓



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日本史上最強のテニスプレイヤーと言われる佐藤次郎氏の人生を挙げて、今も続く日本社会がスポーツ選手に与えるプレッシャーを憂う記事です。


日本人の視点ではなかなか見えない客観的な指摘であると同時に、佐藤氏については知らない人も多いと思うので記事を訳しておきます。



「La pression, 《made in Japan》」 (La pression=プレッシャー)

《錦織圭はかれこれ10年以上、日本では普通の生活ができないでいる。プロに転向する前からスター扱いされ、ATPの初タイトルを取る前から偶像崇拝され、世界ランク10位圏内に入る前からスポンサー契約で億万長者になった。しかし、明日日本人初の決勝進出をめざしてジョコビッチと戦う彼が感じるプレッシャーは、佐藤次郎が感じていたそれとは比べ物にならないだろう。

1929年、日本で行われたエキシビジョンで、佐藤はフランス人選手アンリ・コシェのアドバイスを受け、独自のフォアハンドを手にいれた。その後、素早いリターンを駆使して数々の栄光を手にする。1931年から1933年の間、彼はデビスカップに22回出場、イギリスの大会で13回優勝、そして4大大会で5度の準決勝進出を果たしている。世界ランクの自己最高はオーストラリアのJack CrawfordとイギリスのFred Perryに次ぐ3位を記録している。

しかし、この3シーズンは、「一年間の休息が必要だ」ともらすほど彼を疲弊させた。日本庭球協会はこの要望を断固拒否。この決定が後に佐藤がうつ病を発症する原因となった。1935年4月5日、デビスカップのためにチームメイトたちとオーストラリアに向かっている最中、船から投身自殺。練習で使用するダンベル2個、縄跳び2本を身に付けていたという。2通の遺書が残され、一通はチームメイトに対する謝罪、もう一通は自身の行動によって不快な思いをさせた船長に宛てられた。》



佐藤氏の人生は事実としても、錦織選手が実際にどれほどのプレッシャーを感じているのかは本人にしかわかりません。ただ、「Nishikori, made in USA」の見出し通り、日本にいればイヤと言うほど感じるプレッシャーから開放されるアメリカを拠点に競技人生を送っていることが、これまでの成績に大きく影響していることは事実でしょう。


優勝した暁には、レキップ紙には一面全面を使って報道してもらいたいものです。





2014年6月28日 (土)

コロンビア戦の秀逸記事

日本の3戦目に関する記事がレキップ紙に載ったので、紹介します。

14面全面に大きく掲載されたC組の3戦目 ↓





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ただし、日本に起きて欲しいと願った奇跡を起こしたのはギリシャであり、紙面の7割は「ギリシャの奇跡」と題した記事。

最も予選突破の可能性が低いと言われていたギリシャが勝ったので、当然と言えば当然です。

日本対コロンビア戦の記事は右下のこれだけ ↓



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見出しは「ほとんど余裕」

コロンビアが3戦とも楽勝だったことを賞賛しているわけですが、記事の大きさの割に試合内容が事細かに記されていて、2戦目の冷徹極まりない記事とは比べ物になりません。



《こういうのを“抜かりない”と言う。力を出し切らずに圧倒したC組コロンビアの3勝のことである。昨晩のクイアバの盆地でもそんな印象があった。キックオフの時点で温度計が31度を示していた。日本人には、特にボールを追いかける状況にあるときはあまり歓迎されない気候だ。
 しかし、アルベルト・ザッケローニの選手たちはブラジルの大舞台の最終章で出だしからアクセル全開だった。前半を支配し、見せ場もいくつか作ったサムライブルーだったが、例によって仕上げでつまずいた。内田(14分)、長谷部(15分)の強烈なシュートは実らず、本田のチームメイトたちは優勢ながら点に繋げることができなかった。最初のカウンターから1点を導き出したカフェテロス(コロンビア代表の愛称)とは正反対である。ペナルティエリアで今野がラモスに対してファウルをとられ、キュアドラドがペナルティキック。試合が動いた。(1-0、17分)
 それでも日本は諦めなかった。目指すはニース所属のゴールキーパー、オスピナのゴール。そして前半ロスタイム、右から回り込んだ本田のパスを岡崎がダイビングヘッドで合わせて、代表38ゴール目を挙げた。(1-1、47分)
 日本がワールドカップで先制された試合は全て負けていることを知っていたコロンビア代表はこのゴールを気にしなかった。後半、ホセ・ぺカーマン(コロンビアの監督)の選手たちが駒を進める。FWマルティネスが2点を追加。(2-1、55分/3-1、81分)モナコ所属の攻撃的MF、ロドリゲスは取り残されたくないと思っていた。その彼にも試合終了間際にチャンスがやってきてゴール。(4-1、89分)ボールを左右の足で交互に操ったあと、ループシュートするという彼にしか出来ない見事な技だった。終盤に差し掛かったころゴールキーパー、モンドラゴンが送り込まれるという一幕もあった。メス(フランス)に所属していた、この日43歳と3日を迎えた最年長選手がワールドカップに参戦することになったのだ。コロンビアにとっては余裕のシナリオだった。土曜日、彼らは準々決勝でウルグアイと対戦する。》



どうでしょう。全文訳すつもりはなかったのですが、こんな小さな記事にこれだけの試合内容をつめこんで、更にはまとまっているところに感心して訳してしまいました。日本を全く蔑(さげす)んでいないところも素晴らしいです。

実は原文では“サムライブルー”が“ブルーサムライ”だったり、“今野”が“コアノ”だったり、岡ちゃんのゴール数が31ゴールになっていたのですが、それでも、“例によって仕上げでつまずいた”とか“本田のチームメイトたち”と言う辺り、日本代表をそれなりに知っている人が書いたことがわかります。



さて、日本のワールドカップは終わってしまいましたが、ワールドカップそのものは終わっていません。

アジア勢が全滅した今、今後はフランスを応援するのが筋なのかもしれませんが、彼らが勝っても全然嬉しくないので(苦笑)、レキップ紙に共に冷遇され奇跡を起こしたギリシャとポルトガル敗退に貢献した豪快サッカー軍団アメリカをひいきに、決勝トーナメントを楽しむことにします。この2カ国がだめならあとはドイツかな・・・







2014年6月24日 (火)

絶好調のフランスと“絶不調”の日本 by レキップ紙

フランス代表が絶好調です。
 
個人的にはフランス代表に対する愛がいつまでたっても芽生えず結構どうでもよかったりするのですが、この勢いで突き進めば優勝しちゃうんじゃないかと思うと無視はできません。
 
当然フランス国内では連日アゲアゲ報道が続いています。

スイス戦(5-2)の翌日のレキップ紙は「VERTIGINEUX(すごすぎる)」という見出しで、表紙から5面を割いて祝福。






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一方、日本のギリシャ戦に関する記事はというと・・・






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これだけ ↑





6×10cmの見逃してしまいそうな記事の見出しは「皆がイライラした試合」。

《1966年のワールドカップ以来、史上2番目のボール保有率74%を維持していたにも関わらず日本は何もしなかった。ギリシャは1時間以上10人の戦いを強いられ、こちらも当然何もしなかった。木曜日の夜、ナタルでは皆がイラついていた。しかし、誰にも認められない今大会最も価値のない試合(0-0)は、最終的に2チームにとって予選突破に望みをつなぐ結果となった。3戦目は、点取り屋がケガで離脱しキャプテンが出場停止のギリシャがより苦しい試合を強いられることになりそうだ。日本が戦うコロンビアとは違って、(ギリシャの対戦相手の)コートジボワールも予選突破を試みることを考慮すれば尚更。どちらにせよ次回は別のことをしたほうがいい。木曜日に夜更かししてくれた人達に感謝するためにも。》






・・・この記事を書いた記者は一体何様のつもりなのでしょう?
 
“何もしなかった”とか、選手たちが90分間芝生に突っ立ってたわけでもあるまいし・・・
 
“木曜日に夜更かししてくれた人達”って、記者本人を含むヨーロッパとアフリカの視聴者しか当てはまらないし・・・
 
そもそもが、“仕方ないから夜更かししてやる”と思いながら観たのは、恐らくこの記者だけだろうし・・・
 
要するに、“もともと興味なかったけど仕事だから観てやったのに、やっぱりつまらなかったじゃねーか!”と寝不足のイライラした状態で書いたらこんな記事になった、ということにしか思えません。
 
次回は結果に関係なく、もう少し日本代表に思い入れのある記者に担当してもらいたいものです。


※ 同じフランス人でも、この人の評価は心がこもってる ↓

2014年6月22日 (日)

さようならTF1、こんにちはZDF

ついに設置しました!!! 
 
ワールドカップ全試合を観るための秘密兵器・・・
 
それは・・・










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パラボラアンテナ!!!!




ワールドカップ開催前に設置するつもりが、予想外の業者の怠慢のせいで延び延びになり、もう駄目だと諦めかけた一昨日・・・
 
我が田舎町で唯一の、その怠慢アンテナ設置業者が連絡もなしにひょっこり現れ、日本対ギリシャ戦の数時間前に設置完了!
 
数日たった今でもまだ夢を見ているようです。
 
さて、これで何が観れるかというと・・・
 
ワールドカップ全試合を放送するドイツの公共放送、ZDFとARD!・・・とその他諸々の世界のチャンネル
 
ここフランスでは日本の3試合がカタール出資の有料チャンネルでしか見れない、と知ったのが数ヶ月前(その時の記事はこちら)。
 
その後、カタール経済に貢献したくないという意思は揺るがないまま考え付いたのがこの作戦でした。
 
さっそくチャンネルをZDFに合わせると・・・
 
そこにいたのは・・・








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懐かしのオリバー・カーン(元ドイツ代表ゴールキーパー)



その日最初の試合開始1時間前から、彼がとにかく、しゃべる、しゃべる、立ったまま、しゃべる・・・
 
4年前にオーストリアで観たワールドカップが記憶の底から蘇ってきました。
 
ブブセラがうるさくて音を消しながら観た南アフリカワールドカップ
 
オーストリアとドイツの公共放送のお陰で余裕で全試合観れたワールドカップ
 
決勝後まもなくして陣痛が訪れたワールドカップ・・・
 
そして4年後の今年。
 
ドイツの公共放送を再び得て、オリバー・カーンに再会し、遅ればせながらワールドカップに集中できる環境が整ったのです!
 
感無量で向かえたギリシャ戦
 
試合30分前からVTRで日本代表の紹介が始まり、



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ザックの記者会見が流れ、



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我らの香川が豊富を語り・・・




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君が代
 
 
結果は引き分けに終わり、予選突破の可能性は限りなくゼロに近いですが、我が家ではアンテナ設置の喜びが大きすぎて、満足感が絶望感を少しばかり上回るという不思議な空気に包まれました。
 
アンテナ設置で得たのはワールドカップの全試合だけではありません。
 
もう一つの収穫は、日本どころかアジア勢(韓国、イラン、オーストラリア)の試合を全て端折ってくれたTF1(フランスで唯一ワールドカップを放送している民放)と当分の間おさらばできること
 
大きな力に対するささやかな抵抗を成し遂げた気分で、今後のワールドカップを心置きなく楽しもうと思います。




 
 

2014年6月16日 (月)

そして、滑って転んじゃった場合は正直に言え!

日本の第一戦、残念でした。こちらフランスではキックオフが夜中の3時だったので生放送では見ていませんが(というより日本の試合を見るための“ある作戦”に失敗して見れない(涙))、翌日本田選手のゴールだけニュースチャンネルで繰り返し見ることができました。月並みですが、まだあと2戦あるので諦めずに頑張って欲しいものです。



さて、前回に続いてまたPK判定の話をします。
 
金曜日の一試合、スペイン対オランダ戦でも微妙なPK判定がありました。

今回の場合は、“わざとではないけど滑って転んだらPKがもらえたよ、ラッキー。”という判定でした。

何がラッキーなんでしょう?

相手チームの不憫さを考えると「何喜んでんの?早く自己申告して撤回してもらえば?」と私なんかは思ってしまいます。

この試合では、悔しさをモチベーションに変えたオランダが、守備を徹底しながら5点も量産するという爽快な結果に終わったので良かったですが、やはり一戦目のクロアチアのように、ないはずのPKの後味が悪いまま試合が終わってしまうことのほうが多いのです。
 
一点があるかないかで試合の流れは大きく変わり、ましてやそれが誤審によるものならば、その一点を取られたチームの精神的ダメージは相当なものです。

ないはずのPKの罪は大きい。

そう思っていたら、土曜日(14日付)のレキップ紙にこんな記事が・・・







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木曜日の誤審で一躍有名になった西村審判がブラジル代表に!!!

これはレキップ紙が作ったものではなく、ネットで誰かが流した画像だそうですが、行き場を失ったクロアチアサポーターの怒りがこういう形で表れたとすれば無理もありません。
 
この隣の記事に、フランス人審判のコメントが載っていました。
 
「サッカーにビデオはいらない、必要なのは正直な選手だ。」
 
ごもっともです。

でもこの審判、昨日のフランス-ホンデュラスの試合を観たあとだったらこうは言っていられなかったはず。ホンデュラスの選手たちの転びよう、いや転がりようと言ったらもうあれはサッカーではない別の競技を観ているかのようでした。
 
「全ての選手に正直になってもらう」などというのは犯罪のない世界を望んでいるようなもので、繰り返しますが(何度でも言いますが)、不正のないサッカーはビデオなしではありえません!!
 
ブラッターさん(※)、早くビデオを~!




※ 前回の記事では「プラチニ氏」に訴えたのですが、プラチニ氏は欧州サッカー協会会長であり、FIFAの会長はブラッター氏でした。まぁどちらかが折れれば状況が一変するという意味では影響力はほぼ同じなので・・・













2014年6月13日 (金)

わざと転ぶな!

昨日、ブラジルワールドカップが開幕しました。

第一戦のブラジル対クロアチアはブラジルが3‐1で勝ったのですが、ブラジル2点目のPK判定が物議を醸しています。

ブラジルの選手がクロアチアの選手に倒されたふりをしたのに審判がブラジルにPKを与えた、という誤審に対して世界中のメディアが騒いでいるわけです。

この試合の主審を務めたのは、アジア№1の審判と言われている西村雄一氏。

よりによって日本人。

別に日本人だから肩を持つとかではないですが、一番悪いのは転ばされたふりをしたブラジル選手にほかなりません。

いつからこういう子供騙しのようなことがまかり通るようになったのか知りませんが、あの世界最高選手と言われているクリスティアーノ・ロナウドもペナルティーエリアに入る度にバカの一つ覚えのように倒れてます。

テレビでは巻き戻しですぐバレるのに、平然と“数打ちゃ当たる”みたいな感覚で転んでいる感じが否めません。

サッカー選手があんまり転びまくるので、うちの3歳児は転ぶのも一つのテクニックだと思っています。というか、すでにプロの世界でも“うまく転んだもん勝ち”みたいなところまで来てしまっています。

ただし、ドイツのブンデスリーガではこんな風に転んだふりをする選手はほとんどいません。

ブンデスリーガのトップに君臨するバイエルンやドルトムントは今では世界最高峰のクラブであり、汚い手を使わなくともトップチームになれることを証明しています。

ドイツ以外にも“この手”を使わず真面目にサッカーをしている選手はいますが、不正を働いても評価される選手がいる限り(なんかオーガニック産業の話に似てきた)サッカーの未来は明るいとは言えません。

今回、西村審判のジャッジ位置が悪かった(肝心の選手がよく見えない位置にいた)とかなんとか言われていますが、トップスピードでゴールに突き進む選手たちを追いながら的確な位置を見極めるのは並大抵のことではありません。「それが審判の仕事でしょ」と言っても人間には限界があるわけで、やはりラグビーのようなビデオ判定を一刻も早く取り入れるべき時が来ていると私は思います。

これ以上理不尽な判定を増やさないために、そろそろ首を縦に振ってください、プラチニさん。








2014年5月 8日 (木)

史上初!男子サッカークラブ(仏)を率いる女性監督

なんと、旦那さんが応援しているフランス2部リーグのクレルモン・フットが、来期から女性監督を迎えることになりました!
 
女子サッカーの世界では当たり前の女性監督ですが、仏男子プロサッカーでは初めてのこと。
 
選手たちにも寝耳に水だったというこのニュースは、ツイッターなどであっという間にフランス中に広まり、驚きと賞賛の声で溢れています。
 
レキップ紙のネット記事には250近いコメントがついて、大盛り上がり ↓
 
 
 
ポルトガル人のエレナ・コスタ(Helena COSTA)↑ 36歳にして敏腕とも言われる彼女に、クレルモン・フット初の1部リーグ昇格の期待がかかっている。






2014年5月 4日 (日)

マインツで見た日韓友好 (岡ちゃんとキヨの試合を観に行った! in マインツ 3)

岡ちゃんとキヨの試合を観に行った! in マインツ 2 のつづき)

試合が終わると、ニュルンベルクの選手たちが、敵陣に集結しているサポーターに近づいていきました。

サポーターというのは、試合に負けても拍手を送って選手たちを労(いた)わるのが普通だと思っていましたが、今回のニュルンベルクサポーターが送ったのは・・・容赦ないブーイングの嵐

2部降格が迫っていて、苛立たしいのはわからなくはないけれど、苦しいときだからこそ労わるのがサポーターの役割なはず。

それを見ていたマインツサポーターが、慰めの拍手を送っていたのが、逆に空しさを倍増させていました。

スポーツの世界は厳しいなぁ、と改めて感じていると・・・

「あっ!!長谷部!長谷部じゃない?!」と言う旦那さん。

「えっ?なんで?どこ?」と慌てふためきながら旦那さんの指差す方向を見てみると・・・



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本当にいました、長谷部選手

その日はお目にかかれないと思っていたので、びっくり!

怪我でベンチにもいなかった長谷部選手が、なぜか試合後のピッチに現れ、何もしていないのにブーイングを浴びせられ、とぼとぼと歩いていたのです。(写真の背景がサポーターと勝利を喜び合うマインツの選手たち、というのがなんとも・・・)

長谷部選手の向かった先は・・・

交代後、右足の調子が悪かったのか、“試合終了後のグラウンド一周”に参加することなく、ベンチから一歩も動かなかった岡崎選手のもと ↓



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なにやら話し込む2人 ↑

トレーナーらしき人達がせわしなく二人の側を行ったり来たりする中、最後に合流したのがマインツの韓国人選手たち。(ここでカメラが電池切れ!ある意味一番撮りたかった写真かもしれないのに、残念すぎる。)

一人は怪我をして離脱中のパク・チュホ選手、もう一人は途中出場したク・ジャチョル選手。

二人とも、岡崎選手のブログに時々出てくるので、仲がいいのは知っていましたが、こうして日本と韓国の選手が二人ずつ揃って談笑しているのを見ると、日韓戦の度に「因縁の対決」だとか「宿敵」だとメディアが煽るようになって久しいけれど、実際の選手同士は憎み合っていないどころか、ライバル意識さえも持っていないんじゃないかという気さえしてきます。
 
更には、国同士もこのくらい仲良くなってほしいなぁ(苦笑)と夢のまた夢のようなことを考えていると、今度は私たちの横に10歳前後の男の子が現れて、4人の日韓選手に向かって何やら叫び始めました。

よく聞いてみると、言語はどうやら韓国語。手作りの韓国語のプラカードも持っています。

母親らしき女性はアジア人(恐らく韓国人)。

韓国人のハーフかぁ、と思っていると、今度は、

「OKAZAKI!!」と叫び始めた男の子。

結局、どことどこのハーフかは定かではなかったけれど、マインツの一ファンとして、日本人選手も韓国人選手も分け隔てなく応援する姿に、希望の光を見た気がしました。(どこかのチームで、元韓国籍の選手に差別横断幕を掲げたサポーターとは大違い!)
 
さて、そんなこんなで、4時間に及ぶ現地観戦が幕を閉じたわけですが、「また行きたい」という気持ちは日々増大中。
 
好感度100%のサポーターたちや、親切すぎるほどのホテルの従業員など、フランスと比べれば比べるほど“なんで私はフランスにいるんだ?”と自問してしまいます。特に、現地観戦の環境は、“熱狂的にして危険と無縁”であり、この対照的な条件をクリアしているのは、今のところブンデスリーガだけではないかと思います。
 
十数年前にはドイツにもフーリガンが存在していて、観戦中に暴力事件が起きるのは日常茶飯事だったそうですが、そんな彼らの入場禁止処分を徹底することで得たのが、現在のサポーターの姿且つ競技場の安全。
 
この素晴らしきかな観戦環境は、主役である選手たちも当然ながら大きく評価しているようです。
 
ドイツの日本人選手が次々と契約更新するのも、このことと無関係ではないでしょう。
 
今季のブンデスリーガは、残すところ2試合。シーズン最終節の観戦チケットは既に売り切れているので「あともう一戦」なんていうのは無理ですが、来年の試合の組み合わせは早いうちにチェックして、また必ず観に行こうと思います。












2014年5月 1日 (木)

岡ちゃんとキヨの試合を観に行った! in マインツ その2

岡ちゃんとキヨの試合を観に行った! in マインツ  のつづき)


2014年4月26日15時30分、マインツ対ニュルンベルク戦が始まりました。

岡崎選手と清武選手は共に先発です。

ニュルンベルクの長谷部選手は、残念ながら怪我で欠場。

それでも、ブンデスリーガという世界最高レベルの試合に、日本人選手2人が同時出場するというのは10年前には考えられなかったことで、目の前の光景は感慨深いものがあります。

競技場はほぼ満員。
 
選手たちがウォーミングアップを始めたときは空席が沢山あったのに、気がついたら埋まっていました。

マインツは赤と白、ニュルンベルクはボルドーがチームカラーなので、見渡す限りほぼ赤と白。



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その赤と白が一体となって、揺れ、歌い、どよめく様子は臨場感いっぱい。

試合そのものよりも、競技場の雰囲気に圧倒されそうになりながら、同国の選手たちを目で追い続けました。

前半は私たちの目の前のゴールを、マインツが攻めます。

つまりは岡崎選手が、“近づいてきては下がり近づいてきては下がり”を何度も繰り返すわけです。
 
近づく度に写真を撮ってみましたが・・・


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シャッターを押すタイミングが遅すぎて背中ばかり(涙)
 
でも、岡崎選手がこれだけ上がってくるというのは、マインツが攻めに攻めている証拠でもあります。
 
ニュルンベルクの31番に張り付かれながらも、上がり続けること数十分。
 
ついにそのときがやってきました。
 
前半30分、同僚のフリーキックを頭で合わせた岡崎選手が、ゴール!!!!!!!
 
一瞬の出来事でした。
 
このゴールは、ドルトムント時代の香川選手の記録を抜く、今季14点目。
 
そんな歴史的ゴールになることは完全に忘れていた私ですが、もみくちゃにされる岡崎選手やサポーターたちの祝福に見とれて、写真を撮るのも忘れていました。
 
我に返ってシャッターを押したのは、ゴールした岡崎選手がスクリーンに映し出されたとき(しかも逆光?で岡ちゃん真っ黒) ↓



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歓喜の余韻に浸りながら、相も変わらず“背中”を撮り続けること数分、こんどは、マインツのモリッツというディフェンダーがが、ゴール! 2点目を追加しました。
 
―前半終了―
 
ハーフタイムには、マインツのサポーターが総立ちで応援歌を大合唱。これも見惚れていて写真はありません。
 
―後半開始―
 
今度はニュルンベルクが、目の前のゴールを攻めます。
 
前半とは打って変わって、岡崎選手は遠く彼方に豆粒のように見えます。
 
清武選手はMFなので、そんなに上がってこないだろう、と思っていたら・・・



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この日の後半はフォワードとしてプレーしていたようで、前半の岡崎選手と同じくらい間近で見ることができました ↑ (3枚目には岡ちゃんも!)
 
清武選手のコーナーキック ↓



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試合後、メディアでは酷評されていた清武選手ですが、素人目には、不利な流れをなんとかして変えようと他の選手よりも一生懸命だったように見えました。
 
ロスタイムに入る直前(90分)に、岡崎選手が交代。大歓声に見送られながらピッチを去りました。
 
―試合終了―
 
2-0でマインツが勝ちました。
 
 
 
 
                                    つづく


2014年4月29日 (火)

岡ちゃんとキヨの試合を観に行った! in マインツ

興奮冷めやらないというのは、まさにこのことであります。

今週末、夢にまでみたブンデスリーガ(ドイツのサッカー一次リーグ)の試合、マインツ対ニュルンベルグ戦を観に行ってきました!

マインツには、岡ちゃんこと、岡崎慎司選手が所属、ニュルンベルグには、清武弘嗣選手長谷部誠選手が所属しています。
 
これまでも、色々な試合を狙ってきましたが、①車で移動可能な距離にある街での、②バカンス中の③日本人対決、は滅多にありません。
 
こんな3拍子揃った好機を逃すなんて考えられない!
 
というわけで、いつもは行き当たりばったりな私たちが、人が変わったように念入りに準備しました。

今までのサッカー観戦の反省(5試合全て遅刻(涙))を活かして、前日入りするという念の入れよう。
 
チケットは当然ネットで手配済みです。
 
―試合当日(開始時刻は15時半)―
 
午前のうちに、シャトルバスが出るという駅を下見。
 
昼食後、試合開始2時間前に駅にスタンバイ。
 
いくらなんでも早すぎるだろう、と思っていたら・・・


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すでに、マインツサポーターが集結してバスを待っていました(笑)


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ここで既に「OKAZAKI」ファンを発見(23番)。さすが絶好調なだけあって、マインツ1年目からファンを獲得している岡ちゃん。このあとも、「OKAZAKI」ユニフォームを、競技場のあちこちで見かけました。
 
駅と郊外にある競技場をつなぐシャトルバスは、試合やイベントがある日だけ数台が巡回して、料金は無料。2年前、パリで観た「フランス対日本」にありつく為に、駅から20分近く歩かされたことを思いだして、待遇の違いにため息が出ました。
 
熱気に満ちたバスに揺られること数分。


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真っ赤な競技場が見えてきました。手前には、私たちよりも先に到着したサポーターたちが列をなして競技場に向かっています。
 
試合開始1時間半前に競技場に到着。
 
ネットで予約してあったチケットを受け取り、ファンショップを覗くも長蛇の列であきらめ、サポーターが集まる広場はタバコの煙が蔓延していて近づけず、仕方がないので競技場に入場。
 
「1時間以上も何すんだ?」と思っていましたが・・・
 
旦那さんが取った席が、ゴール裏の一列目という、選手を間近で観れる場所だったことに感動しながら、既に旗を振っているマインツの熱狂的サポーターや、遠くからはるばるやって来て敵陣を埋め尽くし応援歌を歌っているニュルンベルクのサポーターたちに見とれているうちに、30分があっという間に過ぎていきました。
 
そしてついに、両クラブのゴールキーパーがグラウンドに現れました。
 
30分以上前に競技場に入る意義は、なんと言ってもここにあります。
 
試合開始前の選手たちのウォーミングアップ
 
今までの現地観戦で毎回逃してきたウォーミングアップ。
 
まぁ、私たちの場合は、国歌さえも逃してきたので、ウォーミングアップどころの話ではありませんが、「これが夢にまでみたウォーミングアップだぁ!」と、試合前から大興奮したのは言うまでもありません。
 
向かいのゴール側にいて、あまりよく見えなかったけれど、ウォーミングアップからキレキレだった岡崎選手(中央の白いユニフォーム) ↓


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清武選手のシュート練習 ↓


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選手たちが練習している間にマインツの選手紹介が始まりました。
 
岡崎選手はフォワードなので最後に紹介されましたが、マイクで「SHINJI~」と紹介されるとサポーターたちが「O~KA~ZA~KI~!」と声を揃え、それが競技場に響き渡ったのには感動しました。
 
そうこうしているうちに試合時間になり、選手たちが再入場して試合が始まりました。


                                 つづく











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