映画・テレビ

2015年2月 9日 (月)

ところ変われば雪だるま変わる

以前、arteが制作する「Karambolage(玉突き衝突)」という番組を紹介したことがありますが、覚えている方はいるでしょうか?


フランスとドイツの文化の違いや共通点、それぞれの歴史などがわかりやすく紹介される仏独共同出資局らしい番組で、我が家は毎週楽しみにしています。


昨日も、夜8時にチャンネルを合わせて視聴開始。


最初のお題はこうでした ↓





・・・・・・・・・・・・・・・



~ドイツ人医師のある証言~


私はフランスで医者をしているドイツ人です。


妻はフランス人。


小学生の子供たちはストラスブールの仏独バイリンガル学校に通っています。


ある日、その学校の雪山遠足に付き添いました。


到着して荷物を置いた子供たちは、さっそく雪合戦。


まもなくして、引率の教員が集合をかけました。


「二人組みになって、雪だるまを作りましょう」


子供たちは大喜び。


小さな体で大きな玉を作りながら、黙々と仕上げていきます。


ところが、それぞれの雪だるまが完成に近づいた頃、子供たちの様子が一変。


一人が顔を作っているそばから、もう一人が頭そのものを崩したり、頭の上にもう一つの玉を乗せようとしたり・・・言い合いになって、叫びだし、ついには再び雪合戦が始まってしまいました。


私と引率のフランス人教員はなんとか子供たちを落ち着かせようと、雪だるまの仕上げを手伝うことにしました。


私は、3つ目の玉を乗せようとしていた男の子のところに行って、「そうだよね、これが顔だよね」と3つ目の玉を乗せる傍らで・・・






Carambolage_08_02_7







フランス人の引率教員は・・・




Carambolage_08_02_9




二玉目に顔を作っているではありませんか!








そしてわかったのです。






Carambolage_08_02_2





フランスでは2玉、そして





Carambolage_08_02_3





ドイツでは3玉で雪だるまを作るのが一般的だということ。


フランスの子供たちは2玉で作り、ドイツの子供たちは3玉で作るのが当然だと思っていたために起きた騒動だったのです。



こんなところにまで仏独の文化の違いがあるなんて、思ってもみませんでした。



・・・・・・・・・・・・・



とこんな感じで、“ところ変われば雪だるま変わる”という話でした。


我が家はオーストリアにも住んでいましたが、雪だるまがどうだったかは、全く覚えていません(汗)



3玉の雪だるまがドイツ語圏のみの習慣なのかどうなのか、他の国の傾向を調べてみるのも面白そうです。


ちなみに、ドイツのおもちゃメーカー「Playmobil(プレイモービル)」が作る雪だるまは、販売国を問わず、すべて3玉です。






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(旦那さんが子供の頃に遊んでいたplaymobilの雪だるま。20年物)







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(近年のPlaymobilの雪だるま)








そして、我が家の雪だるまは・・・






P1000020






1玉(爆)




というのはもちろん冗談で、数週間前に二玉で作ったのが、雨風にさらされ日光を浴びて、少しづつ解けて1玉になってしまったのです(涙)







P1000014



(もとの雪だるま。今こうしてみてみると、顔が小さすぎたのが問題だったのかも。どちらにしても今の1玉に面影はない・・・)




日本の常識も二玉なので、我が家は誰も異論を唱えることなく二玉の雪だるまを作り続けてきました。


でも昨日のKarambolageを見て思いました。


3玉目を作ってのせておけば、1玉目が解けても雪だるまのままかもしれない!?(ドイツ人にとっては違うけど)


それなら、毎日解け続ける雪だるま(の残骸)を、息子が寂しそうに見つめなくても済む!




・・・というわけで、今度雪が積もったら、「3玉雪だるま」に挑戦しようと思います(笑)










昨日放送分のKarambolageは来週の日曜日までこちらで閲覧できます ↓



http://www.arte.tv/guide/fr/052689-012/karambolage






2015年2月 5日 (木)

必見ドキュメンタリーのお知らせ

在仏の皆さんに、必見ドキュメンタリーの予告です。


すでに何度も再放送されているのでご存知の方もいるかと思いますが、仏独共同出資のテレビ局arte が、満州事変の首謀者である石原莞爾(イシワラカンジ)に関する長編ドキュメンタリーGénéral Ishiwara石原中将)」(83分)を、再び放送します。




General_ishiwara_arte_2




http://www.arte.tv/guide/fr/044793-000/general-ishiwara





放送日時は、2月11日(水) 朝8時55分 (この日から一週間、arte+7で録画を見ることもできます)


石原莞爾はなぜ満州事変を引き起こしたのか、なぜ彼は満州国を作ろうとしたのか、なぜそれらが第二次世界大戦に繋がっていったのか、あの時代の真相が当時の膨大な数の写真や映像と共に語られる、優れたドキュメンタリーです。


このドキュメンタリーを見ながら当時と今を比べてみると、多くの共通点があることを再認識できます。以下のような比較は、秘密保護法案が可決されたときにツイッターなどで広がったので、ご存知の方も多いと思いますが、このほかにも、不況が続いていること、庶民が貧しい傍ら防衛費が増えていること、一部の日本人の間で愛国心が必要以上に強くなっていることなど、似ている部分を挙げればきりがありません。


1923年 関東大震災
1925年 治安維持法
1940年 東京オリンピック(中止)
1941年 太平洋戦争

2011年 東日本大震災
2013年 秘密保護法案
2020年 東京オリンピッ
    ・
    ・
    ・



arteのホームページに載っている番組紹介は以下の通りです ↓


Près de dix ans avant le début de la Seconde Guerre mondiale, la Mandchourie est envahie par l'armée japonaise conduite par le général Kanji Ishiwara. Portrait du militaire nippon qui a tout fait pour provoquer le conflit.

Personnalité excentrique et brutale, petit-fils de samouraï, théoricien de la "guerre finale", germaniste, bouddhiste, fasciste mais aussi photographe, dessinateur, cameraman, le général Kanji Ishiwara avait un talent certain pour théâtraliser sa propre vie. Il a ainsi lui-même photographié et filmé son quotidien, dans l'armée et dans sa famille, nous permettant de voir le monde de cette époque à travers ses yeux – le regard d'un homme qui, à partir des années 1920, a tout fait pour mener son pays sur le chemin de la confrontation avec l'Amérique et ses alliés… C'est lui qui, au début des années 1930, prit la tête de l'armée japonaise lors de l'invasion de la Mandchourie. Un nouvel éclairage sur la guerre du Pacifique.



(日本語訳)

《第二次世界大戦開戦の10年ほど前、満州は石原莞爾率いる日本軍に占領される。日本の軍隊の“顔”が、戦いを誘発するためにすべてを尽くした結果である。

奇人・粗暴・侍の子孫・「世界最終戦論」の軍事思想家・ドイツ語話者・仏教徒・ファシストであったと同時に、写真家・イラストレーター・カメラマンでもあった石原莞爾は、自身の人生を劇化するための確かな才能を兼ね備えていた。彼は実際、家族や軍の日常をカメラやビデオに収めた。それをもとに、私たちは彼が見つめたあの時代を知ることができる。1920年代から、自国をアメリカやその同盟国との戦いに導くためにすべてを尽くした男のまなざし・・・。30年初頭、その彼が満州占領を先導する。今までとは違った角度からみた、太平洋戦争の姿。》



・・・・・・・・・・・・・・・・


今年初め、天皇陛下が述べられた新年の感想の中に、「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています。」という言い回しがあったことが話題になりました。


政治的発言ができない天皇が、あえて「満州事変」に触れたわけは、敗戦国である前に侵略国であった日本の過去を国民に思い起こさせるため、そして戦争まっしぐらの現政権に警鐘を鳴らすためであったと解釈できます。


現政権の内外には、私たち戦後生まれが教科書で習ってきたことを“自虐史観”などと言って、歴史を修正しようとしている人たちがいます。


それでなくても、日本の歴史の教科書には侵略戦争に関する記述が十分ではないのに、それを更に修正してしまえば、それは歴史でもなんでもないただの物語になってしまいます。


その流れに乗ったつもりなのかどうなのか、教科書会社の数研出版は、来春の歴史の教科書から「従軍慰安婦」の記述を消すことにしたそうです。

http://mainichi.jp/select/news/20150109k0000e040198000c.html


実態”が問題になっていただけなのに、“存在”そのものを消し去るとはどういうことでしょうか。


あれから70年、戦争を経験していない私たちにできることは、過去を知り、認め、史実を後世に伝え続けていくことであり、“気に食わない”という理由で史実を歪めてしまうなどということは決してあってはならないことです。


ドイツのメルケル首相は、アウシュビッツ収容所のユダヤ人開放70年の式典で、「ホロコーストを思い起こすことはドイツ人の永遠の責任」であると明言しました。


そして、日本の大手メディアはこのニュースを一斉に無視しました。


侵略戦争を起こした日本の責任も永遠であることを、国民に気づかせたくなかったのでしょう。


私たちは関係ない”では、歴史は繰り返され続けます。


arteがこのドキュメンタリーを何度も繰り返し放送している(去年の12月からは月一回ペース)意図を、私たち日本人はしっかり受け止める必要があると思います。








都合がつかない方、見逃した方は、こちらのページ↓でDVDを購入したり、有料でダウンロード(2,99ユーロから)することもできます。

http://boutique.arte.tv/general_ishiwara

2014年12月20日 (土)

おおかみこどもと39度5分

また更新が滞ってしまいました。


理由は・・・


前回と同じ“高熱”。


一時は39,5度まで上昇して、どうなることかと思いました。


インフルエンザにしては発症期間が短いような、第一そうだとしても“インフルエンザをぶり返す”人なんていないだろうし、一体なんだったのかわからないままです。


選挙結果(投票率)にショックを受けて、寝込んでしまったということにでもしておきましょう(笑)


それにしても、高熱の後は、体が思うように動きません。


散らかされ放題の家を片付けたいのに、家事をするたびにダルさが増します。


かと言ってベットに横になると、咳がとまらなくなって辛いだけ。


唯一できたことと言えば・・・


普段滅多に座らないソファでぼーっと過ごすこと。


息子のマイブームの「トムとジェリー」を一緒に見ながら、私だけ居眠りするという、傍から見れば超“怠惰”な数日間を過ごしました。


そして、回復の兆しが見えてきた水曜日の夜、ソファに座っていると、旦那さんが待ってましたと言わんばかりにテレビを付けました。


映し出されたのは・・・
















Enfants_loups_affiche



細田守監督作品「おおかみこどもの雨と雪」(2012年)


存在すら知らなかった作品でしたが、面白くて最後まで観てしまいました。


ただし、ファンタジーだと割り切ってみれば「素敵な映画」ですが、リアルな部分が多すぎて複雑な心境にさせる作品でもありました。


隣で観ていた息子(4歳)は、話の展開についていけなかったようで、話の最後には9歳になっていた登場人物を「あの赤ちゃんどこいったの?」と不思議そうにしていました。


この映画のテレビ放映を心待ちにしていた旦那さんは・・・もちろん大絶賛。


旦那さんに限らず、フランス人はこの映画が大好きなようで・・・


放送前からarte(日仏共同出資チャンネル)のホームーページに殺到 ↓





Enfants_loups_2

http://www.arte.tv/guide/fr/051454-000/les-enfants-loups-ame-et-yuki



12月20日0時の時点で、1075回ツイートされ、6300回(!)もフェイスブックでシェアされています。(クリスマスと大晦日に再放送されるので、これから更に増えるはず)


これがドイツ語のページになると・・・





Enfants_loups_de

http://www.arte.tv/guide/de/051454-000/ame-yuki-die-wolfskinder



ツイッター:43 フェイスブック:302 ・・・・・


違いは歴然


更には、この映画のテレビ放映の予告記事を、ルモンド紙から「ELLE」まで、フランスのメディアが挙って書くという熱の入れよう ↓



Enfants_loups_pub




結局、水曜日の夜はフランス全国の74万5000人(arteにしては大健闘!)がこの「おおかみこども」を鑑賞しました。


私がフランスに来てからのほうがアニメ映画を観ているのは、旦那さんのせいだけではなくて、そういう環境が整っているからでもあるんだと、改めて思い知らされたテレビ鑑賞でした。















2014年5月 6日 (火)

仏の民放に映り続けた安倍首相

今日で、就任3年目を迎えたオランド大統領。

それを知ってか知らずでか、そんな節目の前日と当日にパリを視察した安倍首相。

前日のニュース番組では、支持率が低迷するオーランド政権やウクライナ情勢、マルセイユの発砲殺人事件などに圧されて、安倍氏のパリ訪問が大きく取り上げられることはありませんでした。
 
そんな中、この二人のリーダーの様子をひたすら流し続けたチャンネルがありました。
 
それは、「BFMTV」という24時間ニュースを提供するフランスの民放。
 
BFMTVは、設立当初から大ニュースが入る度にそれを延々と流し続ける傾向にあって、例えばマイケルジャクソンが亡くなった時は丸々2日、その話しかしませんでした。
 
そして今回、大統領就任2周年を記念して、オランド大統領が同チャンネルに生出演することが決まり、その前宣伝を兼ねて大統領をテーマにした番組を流し続けた結果・・・
 
直近の映像がたまたま安倍氏とパリの街を歩く様子だったがために、安倍氏が数時間にわたってフランスの民放に映り続けることになったのです。
 
最初のうちは、「日本の首相を迎え、大統領府から(300メートルのところにある)日本大使公邸に向かうオランド大統領」という説明がついていましたが、だんだん映像が背景と化し、「オランド2年」のテロップの後ろに映し出されるだけになっていきました。
 
他のチャンネルでは、パリを訪問したことさえ扱ってもらえず、映ったと思ったら別の話題のオマケのような扱い。
 
安倍氏に限らず、世界に顔が知られる前に辞任する日本の歴代首相は皆同じ扱いだったろうことは想像に難くありません。

大統領就任2周年と重なることを事前に調べなかった安倍氏側の誤算と言えばそれまでですが、こういうのを本人たちがどうでもいいと思っている間は日本の政治が変わることはないでしょう。



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↑ パリの街を歩く二人(事情は違えど、こうして公の場に姿を現すのは稀な二人) 



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↑ 日本人(?)に写真をせがまれる二人(画面右下には(大統領就任)2年を意味する「2ANS」)



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↑ オランド大統領と握手する男性。安倍氏は眼中にない模様。



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↑ 物怖じしないフランス庶民(青い服)がオランド大統領と一緒に写真に写ろうとする場面(ここで安倍氏は完全に庶民の影に隠れる)。この直後、安倍氏に気づかない庶民に、オランド大統領が「日本の総理大臣ですよ」とかなんとか言って安倍氏を紹介。その庶民が「えっそうなの?」と驚いて安倍氏のほうを振り返って握手。




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↑日本大使公邸で和食に舌鼓を打つ二人。これも、オランド氏が箸からスプーンに持ち替えたことを揶揄するニュースであり、安倍氏は脇役。








2014年4月10日 (木)

「風立ちぬ」を3歳児と観にいった

すでに先月の話になってしまいましたが、ようやく「風立ちぬ」を観ることができました!
 
フランスの全国公開から、なんと2ヶ月遅れでの公開だったわけですが、「風立ちぬ」に限らず、うちの県の映画公開日の置いてきぼりぶりには、怒りを越えて感心させられます。
 
でもいいんです。観れたから。しかも・・・
 
オリジナルバージョン(字幕)で!!
 
うちの町はたった2回の上映のどちらも吹き替えでしたが、県庁所在地には字幕の回がありました。
 
そして、その回を逃すまいと、この記事の題名どおり、家族3人で仲良く鑑賞しました。
 
「「風立ちぬ」に3歳児を連れて行くなんて、頭おかしいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、田舎者の映画鑑賞は選り好みしてられないのです。もう、この映画を映画館で観れるのは今回しかない、と自分に言い聞かせて強行鑑賞しました。
 
「トトロ」も「キキ」も「紅の豚」も「ポニョ」も、家のテレビに被り付いて観た息子を信じました。
 
万が一愚図ったら、私か旦那さんのどちらかが犠牲になればいいと思っていました。
 
蓋を開けてみたら・・・最初の一時間は身動き一つせず、宮崎ワールドにどっぷり浸かり、残りの一時間はゴソゴソしつつも周りに迷惑かけることなく鑑賞してくれました!
 
もちろん、内容はよくわからなかったかもしれませんが、一生懸命観てくれた息子を誇りに思います。
 
さて、35歳の私はというと・・・
 
率直すぎるメッセージが盛り沢山で、ひいては集大成という言葉がぴったりで、3歳児の様子を随時気にしながら観たことを差し引いても、「観てよかった」と思いました。
 
ひつこいほどに繰り返される、主人公の“周囲の状況に対する無関心ぶり”は、私たち日本人に対する批判以外の何ものでもありません。
 
侵略戦争に突き進んだのも、原発事故が起きたのも、一億総無関心の成れの果て
 
これほどまでに無関心に設定された堀越二郎(と堀辰雄の融合)が不憫ではありますが、彼も含めて皆が烙印を押されたのだと思います。
 
ここで興味深いのが、この“日本人批判”が宮崎氏の自己批判にも繋がっている点。今まで好きなことやってきて、作品はすべて大ヒットしたけど、日本の社会に貢献できたかというと、あながちそうでもない。ゼロ戦の設計に没頭して、評価されたのに、結局お国のためにはならなかった主人公の生き様と重なります。
 
ただ、そうした批判を散りばめつつも、作中に満ちているのは人間賛美。
 
好きなことや好きな人に対する一途な気持ちが溢れんばかりの美しい映画です。
 
実際、フランスのメディアも観客も、その点を大きく評価していて、「巨匠の最高傑作」と賞賛しています。
 
戦前、戦時中の日本や日本人の実態を良く知らない人には難しい映画ですが、フランス最大の映画サイト「allociné」では、メディアも観客も星4つ以上(最高は星5つ)をつけています。(http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=197176.html)旦那さんによると、メディア評と観客評がこれほどの高評価で一致するのは珍しいそうです。
 
虚しさと熱気が入り乱れた、人生そのもののような、まさに集大成という名にふさわしい映画。それが海外でも評価され(アカデミー賞は逃したけど・・・)、3歳児をも虜にしたのは自然なことなのかもしれません。
 
さて、ストーリーとは別に終始印象的だったことがあります。
 
それは、主人公の声と話し方
 
限りなく棒読みで時々ずれたりするのに、聞き惚れてしまうほどの心地よさがありました。
 
声を担当したのが、庵野秀明(エヴァンゲリオンの作者)と後で知ったときは驚きましたが、それよりも、自身最後の作品に“声優ド素人”を抜擢して成功しているところに、宮崎氏のすごさを見た気がしました。
 
この声に関して、ネット上では賛否両論あるようで、「庵野の顔がちらついて・・・」という人が結構いるようですが、庵野氏だと知らずに見たらどうだったのか、というのは気になるところです。








2013年11月27日 (水)

毎週玉突き事故

最近、あまりテレビを見ない我が家ですが、日曜日の夜8時に必ず見ている番組があります。


それは、arte(フランスとドイツが共同出資するテレビ局)が放送する、「Karambolage」という12分間の短い番組。



Karambolage





番組名のKarambolageは、ドイツ語で【玉突き事故】という意味。フランス語も「K」を「C」に置き換えるだけで同じ意味です。


主な内容は、あらゆる分野においてドイツとフランスをアニメを使って比較・紹介する、といういたって単純な主旨。ただ、この「あらゆる分野」が本当に広範囲で、とてもためになります。


最初の頃は、旦那さんの授業で使えそうな題材探しに付き合って見ているだけでしたが、見ごたえのあるアニメーションや、番組の最後にある「ここはフランス?それともドイツ?」というクイズにはまって、毎週欠かさずみるようになりました。


例えば前回は、仏・独の奨学金制度の違いについて。


Karambolage_3




学生の20%が受け取っているとされる、ドイツの奨学金の月平均支給額は670ユーロ前後。どんなに受け取っても、返済の上限は10,000ユーロ(≒80万円)。対するフランスの月平均支給額は390ユーロで、ドイツより少ないけれど、住宅手当を合わせると同額程度になる。その上返済の義務がないので、受給する学生は全体の30%に上る。


という具合。これらの情報の前に、ドイツの奨学金システムの歴史がわかりやすく解説してあって、興味深い内容でした。


Karambolage_2




前回より前の回では、「風邪の特効薬」とされるドイツの入浴剤の話だったり、2国間のケーキの包み方の違いだったり、まさになんでもありの題材で楽しい。


どちらか一国に詳しい人は沢山いても、ドイツとフランスの両国に精通している人はあまりいないので、誰が見ても為になります。


さて、先にも述べた、番組の最後にあるクイズをここにも載せてみます。実際は30秒程度の動画ですが、手がかりのほとんどは停止しているものなので、下の静止画から、どちらの国で撮影されたか当ててみてください。




Karambolage_4







はい、結構難しいです。


手がかりは、真ん中奥に映っている巨大なぬいぐるみ(何だこの生き物は?)か、外にぼんやり見える看板か、それとも・・・





答えは、12月1日日曜日の夜8時☆arteにて。


arteが見れないよ、という方は、番組放送終了直後から一週間、arteのホームページで番組の録画を見ることができます! このリンクからどうぞ(現在は先週の放送分が閲覧できます)→ http://www.arte.tv/guide/fr/049882-012/karambolage 

フランス語よりドイツ語がいいという方はこちらから → http://www.arte.tv/guide/de/049882-012/karambolage?autoplay=1







【追記】


クイズの正解は、「ドイツ」でした。手がかりは何だったかというと、予想通り、ぬいぐるみ。ただ、「アメリカの番組「セサミストリート」に出てくる、ドイツバージョンにしかないキャラクター」だそうで、ドイツのテレビ番組を見たことがない人には、さっぱりわからない“手がかり”でした。旦那さんは「そんなもん、フランス人にわかるかよ!!」と、ご立腹でした(笑)



2013年11月14日 (木)

セバスチャンと「GRAVITY」と私 2

セバスチャンと「GRAVITY」と私 1 のつづき)


うちの町の映画館で、「GRAVTY」が上映されるのは一日一回。


午後3時半の日もあれば、夜8時半の日もあります。


夜出かけるのは気が引けたので、午後の回に絞り、尚且つ旦那さんに息子の世話を任せられる日に限定すると、11月2日の土曜日、午後5時半だけであることが判明。


日時がはっきりしてから3日間、3年半ぶりに映画館に行くかどうか、結構迷いました。


後ろめたさのようなものが邪魔をして、何かこう、踏ん切りがつかなかったのです。


そこで思いつきました。


数日前にGRAVITYを逃したセバスチャンを、もう一度、駄目もとで誘ってみてはどうだろうか?


大ヒット映画とはいえ、うちの町の映画館で上映されるのは、せいぜい2週間。今週末を逃せば、上映時間の選択肢も限られてしまい、彼がGRAVITYにありつける確率は日に日に少なくなります。


旦那さんと作戦会議。


セバスチャンの両親に断わる余裕を与えないために、当日の上映3時間前に交渉。


チャイムを鳴らすと、いつもの如く、四六時中ドアの後ろに待機しているんじゃないかと思う速さで、セバスチャンが顔を出しました。


セバスチャンに呼ばれて、渋々出てきた母親に提案すると・・・




「いいわよ」




と、二つ返事で快諾したと思ったら・・・




「あっ、でも今現金を持ち合わせてないから、立て替えてもらえるかしら?」




というオチがついていました。本当に返金されるのか不安になったものの、秋休み中のセバスチャンの映画館行きはほとんど諦めていただけに、一つの勝利を手にした気分でした。


セバスチャンが同行することになって、保護者の役割を与えられたことで、後ろめたさからも開放されました。


そして、決め手となったのは、「タジン」。数日前の記事に書いたあの料理です。


「土曜日の19時に届けるから」とルウのママが言っていたのを思い出し、夕食の準備をしなくていいことに当日になって気づいたのです。



そんなこんなで、疚(やま)しい気持ちをスッパリ捨てて、映画館へ。



映画館に着くと長蛇の列!


さすが話題の映画だけある、と思ったのも束の間、子供が異様に多いことに気づきました。


2シアターしかない、うちの町の映画館。上映スケジュールに目をやると、もう一方で上映されるのは・・・




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ドリームワークスの「TURBO(邦題:ターボ)」!


通りで子供が多いわけ。


GRAVITYが子供で埋まらないことに胸をなで下ろし、チケット購入。


数日前に旦那さんが観たときは、大人一人6,5ユーロ(850円くらい)、子供5,5ユーロだったと言っていました。


旦那さんは2Dでしたが、私たちは3Dで見るので、専用のメガネ代が1ユーロかかります。


14ユーロを手にして待っていたら・・・




16ユーロです




と言うチケット売り場のお姉さん。


目の前に出されたチケットを見ると、大人7,5ユーロ、子供6,5ユーロと書かれています。


3D映画は、チケット代が割り増しであることを、今更ながら知りました。


この値段以上の価値がきっとある、と自分に言い聞かせながら、上映時間ぎりぎりに入場。場内を見渡すと、旦那さんから聞かされていた通り、客の入りはイマイチ(250席に30人程度)。自分たちが田舎に住んでいることを痛感すると同時に、人混みと無縁の生活にちょっとした優越感を感じました。


映画館の3列目より後ろには座ったことがないという旦那さんの影響で、迷わず最前列のど真ん中に着席。


予告編が始まりました。





あれ?映像がかすんでる?と思っていたら、「メガネかけて!」と私を急かすセバスチャン。


予告編まで3Dメガネで観る時代になっていたとは・・・


予告編と本編の間に地元の不動産屋のCMがあって、それはメガネ不要だと知って爆笑するセバスチャン。予告編の間も、ああでもないこうでもない、とうるさかったので、「本編が始まったら、大きい声で話さないでね」と念押し。



本編開始






・・・・・・1時間36分経過・・・・・・







クレジットを最後の最後まで見届けて、ご褒美の「おまけ」に耳を傾けて、映画館を後にしました。



感想はというと、映画の良し悪しを語る以前に・・・







これを映画館で観ずにどうする?」  






と、強く思いました。


違法ダウンロードに対する挑戦とも言える、映画館で観ないと意味がない映画でした。


どんな映画も、映画館で観るほうが、見ごたえはあるもの。でもこの映画は別格。私が映画館で観た映画は50にも満たないかもしれません。でも「映画館で観ないと損」だと思ったのは、これが初めて。300作以上見ている旦那さんも同感。「映画館に行って欲しい」と懇願された理由は、これだったのです。


宇宙空間が舞台なので、内容をきちんと理解するためには宇宙の基礎知識が必要です。その点、11歳のセバスチャンには難しかったはずです。ただ、デジタルネイティブ世代の彼にも、「映画館で映画を観る意義」が余裕で伝わる映画でした。



3Dについても同じ。3Dに基本的に反対派の旦那さんは2Dで観賞して「3Dで観ればよかった」と後悔。3Dで観た私は・・・





これを3Dで観ずにどうする?





と思いました。
3Dに関しては賛否両論ありますが、この映画は有無を言わさぬ3D映画であると言えます。映画「アバター」の3Dには首をかしげたけど、これなら大いに納得。「3Dで観る意味は何なんだ?」と思ってしまう映画を完全否定する、素晴らしき3D映画なのです。



というわけで、日本の皆々様、


次世代の映画の在り方を堂々と示したと言える、映画「ゼロ・グラビティ」、12月13日 日本公開 です。日本の映画のチケット代が高額なのは百も承知です。でも、この映画は観ないほうが損なのです。身内、隣近所を誘って、みんなで映画館に足を運びましょう!あっ、3Dで観賞することと、できるだけスクリーンに近い席の確保をお忘れなく。



    




・・・・と、推しに推しておいて何ですが、一つ付け加えるとすれば、ストーリーは、ハリウッドらしさがチラホラ見受けられる、「ありえない」展開です。実在する宇宙船名などを使用しているだけに、見ていて違和感があったのは否めません。


夢見がちな人はそのまま見ても十分楽しめますが、私のような現実主義者は、映画だと割り切って没頭されることをお勧めします。

2013年11月11日 (月)

セバスチャンと「GRAVITY」と私




ここに、我が家の壁の一部があります ↓




Dscn5964







どちらに注目してもらいたいかというと・・・










もちろん、今ちゃん。








・・・ではなくて(今野選手ゴメン)、左上のポスター。



Gravityaffichefrance_2


(6年物のNIKONで撮ったボケボケの写真ではわかりずらいので、ネット上で拝借 ↑)




今夏、旦那さんの映画通の友人にもらった、映画「GRAVITY(邦題:ゼロ・グラビティ)」のポスターです。


当初は、「また冴えないポスター貼っちゃったなぁ」と思っていました。


ところがこの映画、全米で大ヒットを記録し、フランスで公開されるやいなや各地の映画館で満員御礼。


うちの田舎町で唯一の映画館も、11月の公開予定を繰り上げて10月30日に公開。


秋休み真っ只中だったこともあり、公開情報を聞きつけた旦那さんは、公開初日に、隣人セバスチャン(11歳)、上階ルウのお兄ちゃん(同じく11歳)、その義父の3名を誘って見に行くことにしました。


数ヶ月前からこの映画を楽しみにしていた旦那さん。上機嫌で出発しようとしたその時、玄関のチャイムが鳴りました。


ドアを開けると、そこにはセバスチャン。せっかちな彼のこと。旦那さんが誘いにいくのを待ちきれなくて来てしまったんだと、誰もが思いました。







ところが開口一番、「映画に行けなくなった」と言うセバスチャン。







「なんで??」とショックを隠しきれない旦那さんに・・・










「パパとルクセンブルクに行くことになったから。」









と理由を明らかにするセバスチャン。


ルクセンブルクと聞いて多大なるショックを受ける旦那さんと私。


セバスチャンがルクセンブルクに行くのは、これが数回目。国境を越える理由、それは・・・













タバコの買出し。











フランスの高額課税タバコ(一箱800円くらい)に見切りをつけて、数ヶ月に一回、わざわざルクセンブルクに買出しに行っている、セバスチャンの父親。彼に限らず、アルザス地方はもちろん、フランシュ・コンテにも、同じ理由で国境を越えるヘビースモーカーは沢山いるらしいのです。


ともにヘビースモーカーであるセバスチャンの両親が、「息子の秋休みの思い出」と「たばこ」のどちらを取るかと言えば、当然「たばこ」。


なぜよりによって、この日にしたのか。


あまりに唐突すぎて、映画のチケット代をケチろうとしたんじゃないかと、勘ぐってしまうほど。


そもそも、たばこの買出しに11歳の息子を同行させる価値は、はっきり言ってゼロ。それなのに、「息子と出かけること」に誇らしげな父親とそれを疑わないセバスチャン。


父親を説得して何が何でもセバスチャンを映画館に連れて行こうかと思った旦那さんですが、セバスチャンの父親は簡単には折れません。上映時間が迫っていたこともあり、諦めました。


肩を落として出発した旦那さん。







・・・・・・数時間が経過・・・・・・







帰宅した旦那さんが私に言いました。







「断わられるのを承知で言うけど、今週末に“GRAVITY”を観に行ってほしい。」




妊娠するまでは、多いときには週一ペースで映画館に通っていた私たち。妊娠、出産とともに、頻度ががた落ちし、今現在、数ヶ月に一回空いた時間に通っているのは旦那さんだけ。私は、妊娠中に数回行ったきり、かれこれ3年半も映画館で映画を観ていません。


これまでも旦那さんが一人で映画に行くたびに、「今週はあと、○曜日と○曜日に上映されるよ」と背中を押されるも、どうも踏ん切りがつかず、今日に至ります。


ただ、今回は様子が違う。「行ってみたら?」というような軽さがなく、「行って欲しい」と懇願されたわけです。


そんなにすごい映画なら・・・と、3年半ぶりの映画館行きを考慮することになりました。




                                      つづく




2013年6月29日 (土)

フランス・ファイブ

ゴレンジャー、バイオマン、ダイナマン、アバレンジャー、シンケンジャー、ゴーバスターズ・・・1970年代から休みなく続いている、日本の「戦隊もの」。


日本のお家芸であることは確かですが、なんと、その魅力に取り付かれたフランス人達が撮った、フランス版のオリジナル戦隊ものが存在します。


その名も・・・


「Shin Kenjushi FRANCE FIVE」(新剣銃士 フランス・ファイブ) 全六話



France_five




「剣銃士」が一気に変換できないので、実際に存在する言葉なのかわかりませんが、ファイブをサンク(フランス語で「5」)にしなかったところに、戦隊ものに対する愛を感じます。(写真には「Jushi Sentai」とありますが、途中で改名したそうです)


自主制作ですが、二話目以降の完成度はなかなか。日本の戦隊ものに対するオマージュで埋め尽くされた内容になっています。


ウィキペディアで検索すると、設定は・・・

《フランスファイブは、フランスのパリを本拠地として戦っている戦隊である。フランス人の中でもフランス人らしい彼らは、美しい故郷の星を守るため、侵略者と戦っている。悪の帝王グルー・マン・シュー率いるレクソス帝国は、既に地球以外の全ての星を支配下に置いており、最後に残った地球を征服しようと狙っている。だが、悪の帝国レクソス帝国の攻撃に対し、エッフェル塔から放出される力で地球は護られ、侵略者達は地球に長くいられず、地球を直接攻撃できない。このため、敵はあの手この手を使ってエッフェル塔の破壊を仕掛けてくるのであった。》

6話とも、この設定を基準に、話が展開します。


特筆すべきは、戦隊5人衆の名前と特徴。


レッド・フロマージュ (チーズ)

戦隊のリーダーであり、正義感が人一倍強い。ほとんど笑わない。私生活で他のメンバーにからかわれがち。


ブルー・アコーディオン

音楽家の息子。戦隊のムードメーカー。笑いをとりながら敵をたおすことを心がけている。好奇心旺盛すぎるのが欠点。


ピンク・ア・ラ・モード (流行の最先端を行く)

現役トップモデルであり、有名デザイナーの一人でもある。他の男子隊員たちにとって、かけがけのない存在。潔癖症。ブルーと同じくムードメーカー。謎の戦士・シルバーに恋をしている。


イエロー・バゲット (フランスパン)

パン屋の見習い。最年少。女たらし。持ち前の能力を見せびらかして、女性をものにしようとする。


ブラック・ボジョレー

ワイン醸造主の息子。親の遺産相続を断った反逆者。客観的で、喜怒哀楽を表に出さない。勝ち目がないのに、一人で戦おうとする。イエローには優しい。


以上、5名の名前だけ聞くと、パロディーくささ全開ですが、フレンチジョークの一環ということで許しましょう。それから、レッドとブルーは色合いからして、逆のほうが良かったような気がしますが、そのへんの適当さも、フランスらしいということで目をつぶりましょう。


隊員の特徴に関しては、ムードメーカーが二人いる不可解な部分を除けば、なかなか興味深い内容。


さて、このフランスファイブ、2000年の撮影開始から完結までに13年かかりました。最初の数年で、5話撮って、最終話を去年から今年にかけて撮ったようです。


その完結を記念して、全話収録したDVD2枚組みが、雑誌「Animeland」から発売されたのが5月。フランス各地のTABAC(新聞・雑誌を取り扱うタバコ屋)に2ヶ月間置いてありましたが、6月末で撤去。TABACによってはまだ置いているところもあると思いますが、この記事をもっと早く書けばよかったと後悔。


我が家では、“同志”が製作したDVDを、うちの旦那さんが見逃すはずはなく、迷わず買ってきたそのDVDを、いつも通り家族で観賞しました。


観賞しながら、テレビにかぶりついて「ダイナマン」を見ていた、遠い記憶がよみがえって来ました。そして、懐かしさに浸る私の横で・・・フランスファイブの一話目からはまってしまった息子が、拳を水平にのばして固まっていました。これには、旦那さん共々感動。


戦隊ものに敏感な血筋はしっかり受け継がれているようです。




2013年6月 1日 (土)

消されたミスチル

お小遣いが毎月5千円以下の旦那さん。


数ヶ月前から買うのを躊躇していたものがありました。







Blurayonepiecestrongworld_2





「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」のブルーレイディスク、29ユーロ。


ある日帰宅するなり「怒らないでね」と言われたので、何事かと思ったら、これが鞄から出てきました。予告なしに買ったからといって、怒ったことはないはずですが(たぶん)、なんだかとてもビクビクしてて、こちらのほうが申し訳なくなりました。


「ずっと欲しかったんだし、家族で見れるし、いいんじゃない?」と宥(なだ)めて、その日の夜さっそく観賞。


アニメを何話か見ているので、うちの2歳児も「わんぴぃす」を連呼しながら興奮気味に観賞。動き回ることなく見ていたので賢いなと思っていると、終了30分前に夢の中へ。


親だけで見終わってエンドロールが始まったら・・・・あれ?


歌がない。


「おかしいなぁ」、と言いながら旦那さんが巻き戻し&再生。


・・・やっぱり歌がない。


エンドロールだけがどんどん流れていって、主題歌がミスチルであることもわかったのに、その肝心な歌が聞こえないのです。旦那さんも私も特にミスチルのファンというわけではありませんが、あるはずの歌が聞こえないのは不満。


「不良品かもね。」という私の言葉を遮るように「ちょっと待って!」とパソコンに向かった旦那さん。


・・・数秒後


「やっぱりそうだった!検閲でカットされたんだって!まただよ。カットする意図がわからない。」とアニメサイトで関連記事を見つけてご立腹。


旦那さんの言う通り。一体全体なぜなんでしょう??


誰かがコピーしてネット上に公開したとしても、それでレコード会社が大損するとは思えません。以前にも触れたことがありますが、海外に放送権を与えない日本のレコード会社は他にも沢山いて、彼らが日本に留まっておきたいと思う理由が私にはわかりません。


漫画、アニメ、映画が海を渡るのに、音楽の一部が渡ろうとしないのはなぜなのか?L'ArcenCielがパリでライブをするのに、ミスチルのたった一曲を拒む理由はなんなのか?未だに、X JAPANが日本のロックを牽引していると思っている海外の日本オタクについて、日本のレコード会社はどう思っているのか?


そうこうしてる間に、日本ではほぼ無名なのに、フランスのメディアに出てフランスのファンを獲得して有名になっているアーティストが急増中。日本とは全く別の日本音楽市場が形成されているのです。


フランスの日本オタク市場を甘く見ていると、後で後悔すると思うけどなぁ。










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