新聞

2013年10月23日 (水)

2014年(?)先走り、名前ランキング!

10月17日付けの東仏地方新聞、「L'EST REPUBLICAIN(レスト・レピュブリカン)」で、2014年の名付け予測ランキングに関する記事を見つけました。


なぜ「統計」ではなく「予測」なのかについて全く触れていない不可解な記事ではありますが、書き方が興味深かったので、そのまま訳してみます。

 
《Emma(エマ)とNathan(ナトン)が大人気(←見出し)

 来年、72人に1人の女の子がEmma(エマ)と名付けられるらしい。Emmaが表彰台の頂点に立つと予想するのは、発想に欠ける親を対象に書かれた名前辞典(First)。
 Emmaがトップ争いに加わったのは未だ2度目。9年間1位に君臨し続けたLéa(レア)を差し置いて急上昇した。元女王Léa(レア)は現在5位。
 「20位以内の女の子の名前のほとんどが短い名前。20のうち8つが“A”で終わり、7つが“L”で始まり、ほぼ社会現象と化しています。多国籍の要素も持ち合わせているLina(リナ)などは典型的な傾向にあります。」と、名付け辞典の作者Stéphanie Rapoport氏は言う。
 Chloé(クロエ)Zoé(ゾエ)は、ランキングの常連で人気が衰えないが、Clara(クララ)とAnaïs(アナイス)は20位圏外に退いた。その代わりにAlice(アリス)Juliette(ジュリエット)という、レトロで古風な名前が16位と20位に返り咲いた。
 男の子の名前は3年連続でNathan(ナトン)が首位。4位のGabriel(ガブリエル)、8位のRaphaël(ラファエル)、13位のAdam(アドン)、16位のNoah(ノア)、などの聖人名も順風満帆。一方で、懐古的な名前は、Léo(レオ)Louis(ルイ)Jules(ジュール)が検討するなか、下降傾向にある。Sacha(サーシャ)は18位に滑り込み、Clément(クレモン)は20位圏外に追放された。人気が鰻上りの女の子の名前は、Léonie(レオニー)、Lily(リリー)、Adèle(アデル)、Zélie(ゼリー)、Mila(ミラ)、Appoline(アポリーヌ)などで、異国情緒漂うInaya(イナヤ)も人気を博している。男の子の名前では、Aaron(アーロン)が大人気で、Gabin(ギャバン)、Robin(ロバン)、Eden(エデン)、Camille(カミーユ)も好評。
 Georges(ジョルジュ:“s”付きの仏語バージョン)が時代遅れから脱し、300位圏内に戻ってきたのも、無視できない。なぜなら、ロワイヤルベイビーの誕生がランキングに大きく作用するから。「常に有名人の動向を気にしなければならない。」と名前辞典の作者は打ち明ける。
 最も多い女の子の連名(?)は、Lily-Rose(リリーローズ)。Insee(国立統計経済研究所)には未だ登録されていないが、ジョニー・デップと、バネッサ・パラディ元夫婦の娘の名前である。》


以上、フランスの名前の流行がよくわかる(?)、皮肉の臭いがぷんとする記事でした。


さて、こういう記事を訳しておいてなんですが、名付けに流行り廃りがあるというのは、個人的には理解に苦しむ現象だったりします。


個人主義のフランスにも流行りがあるくらいだから、名前の流行が時代と共に移り変わるのは、きっと万国共通。


名前をファッションのように扱う親もいれば、一生懸命考えたり本能的につけた名前がたまたま流行っていた、ということもあるかもしれない。ただ、後者は仕方ないとして、前者は「浅はかだなぁ」と思ってしまいます。


敢えて流行りを避けて息子の名前を考えた私にとって、名付けの際に考慮するべきことがあるとしたら、他の言語でどのように読まれ、解釈されるかということ。国際化が甚だしい現代において、流行を追うよりも大事なことだと思うのです。


例えば、記事中にある「ゼリー」などは、子供のうちに日本に行けば「おい、こんにゃく!」とか、からかわれそうで、余計な心配をしてしまいます。大人になってから日本に行ったとしても、食べ物の「ゼリー」を連想させるのは必至。


自分の名前が、特定の言語において、おかしな発音や意味を持つことを知ったとき、ショックを受けない人はあまりいないでしょう。


自分が海外生活と無縁でも、子供も興味を示さないとは限らないし、国際的な視点を持って命名するのは大事だと思う今日この頃です。











2013年9月19日 (木)

フランス人厳選「あまちゃん」!

ルモンド紙がやってくれました。




じゃんっ!



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9月16日付けの1面に大きく掲載された、日本の海女。まだ海女たちが、上半身裸で潜っていたころの写真です。


売り上げに一役買ってもらおうと載せてみた感は否めませんが、フランス人好みの「美」が詰まった、素敵な一枚です。


この写真とは裏腹に、日本の海女が減少、高齢化し、後継者不足に悩んでいる、という関連記事が6面にあります。


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その記事を要約すると・・・

《1950年に7万人いた海女は、現在2100人にまで減少。海女は素潜りで、10メートル近い深さまで潜ることができる。万葉集の記述にもある通り、海女の採取法は昔から変わっていない。以前は上半身裸で潜っていたが、白い木綿のつなぎを着るようになり、1960年以降は、ゴム製のジャンプスーツに移行していった。海女の高齢化は日本全土で加速。現在、平均年齢は60歳を超えている。日本と韓国のチェジュ島の海女の伝統を、世界遺産に申請する活動が2007年から始まった。海女の伝統を守る会の石原氏は「自然に生息するあわびはどんどん減っている。経験をつんだ海女ならあわびの年齢を推測し、無作為な採取で乱しがちな生態系を守り続けることができる。」と、海女の必要性を説く。昔、海女と結婚した男は、一日中寝ていられると言われていた。今は、海女で食べていくことはできなくなった。夜明け前、海女の中でも最も経験豊富な海女たちが、その日海に入るか否かを決める。》


とまぁ、日本に関して無知なことがありすぎる私には、ほとんどが初耳でした。韓国に海女がいることも知りませんでした。「海女にしか守れない生態系」・・・胸に響きました。


ただ、もうすぐ最終回のNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」にも触れてるのかと思いきや、一言も触れていません。私自身、「あまちゃん」を見ていませんが(見れるものなら見たいですが)、最終回のタイミングを狙った記事だと思っていただけに、拍子抜けです。ルモンド紙の日本特派員としておなじみのフィリップ・ポンス氏が書いているので、「あまちゃん」を知らないはずはない、というより、「あまちゃん」を見て海女について取材しようと思い立ったのでなければ、偶然と言うにもほどがある。クドカンの脚本と、現実に差がありすぎると感じて書かなかったのでしょうか?それとも、フランス人に日本のドラマの話をしても意味がないと思ったのでしょうか。それは恐らく見当違いというもの。1面の写真とドラマ情報で、日本オタクの心を鷲掴みにしたはずです。


実は、写真は1959年のもの。今この彼女を千葉県の御宿町に探しに行ったとして、例えご健在であっても面影はないでしょう。


でも、この写真がフランスにおける日本の好感度を上げ、日本オタクたちが更なる夢を膨らます糧になりそうな、そんな魅力に満ちた一枚であることは間違いありません。


日本オタクのためにも、「あまちゃん」効果で海女志望の女性が増え、伝統が守られることを切に願うばかりです。(当然、「あまちゃん」の主人公が海女の道を選ぶ、という結末を前提に。)


記事中に、こんなくだりがありました。

《54年の海女暦を誇るコイソ・マツミさんは言う「毎日何かしら発見がある。それに若いときは、陸に戻れば家族の世話、子育てに追われていたけれど、海の中、海の底ではいつも自由でした。」》


海女の仕事を肯定する、素敵な言葉です。











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