フランスの学校

2014年9月 4日 (木)

描き初め2014

9月2日、息子(4歳)の新年度が始まりました。


そして今年も「日画」が始まりました。


昨年度の日画(幼稚園で空き時間に描いた絵)は全部で70枚弱。


「日画」と言いつつ実際は3日に一枚のペースでしたが、迎えに行ったときの第一声はいつも「ママ!サプライズ!」と言って絵を見せてくれるか、「今日は描かなかった・・・」と残念そうにするかのどちらかで、息子の学校生活における大事な習慣だったことは確かです。


そんな日画の、記念すべき年中組の一枚目は・・・
















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題 「ドルトムントの香川とゴールキーパー」





誰の影響だ(苦笑)





一年前の絵と比べてみると・・・







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違いは歴然。


さすが70枚こつこつ描き続けただけあって随分上達しました。


・・・ってただ単に成長しただけか







2014年7月 6日 (日)

ポエムで育つフランス人

金曜日、息子が幼稚園年少組を修了しました。

そして、5冊に及ぶ「お勉強ノート」を持ち帰ってきました ↓






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この中にとてもフランスらしいノートがあります。
 
それは、授業で習った童謡や詩をまとめた“詩集”のようなノート ↓




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歌詞や詩に合った挿絵や背景を園児に描かせるなど、見ごたえのある一冊になっています。




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↑ これは、りんごの歌3曲の歌詞と息子が描いたりんご3つ。




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↑ 秋にちなんだ詩2篇




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↑ ヘンゼルとグレーテルを扱った授業の一環で、“グラブイヤ”という名前の魔女の歌を習ったときの一枚。白黒コピーの魔女の絵に息子が色を塗ったもの。




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↑ 春にちなんだ童謡3曲。手形を茎に見立てる予定が、息子は理解できなかった模様。




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↑ 春に欠かせない復活祭の詩、一篇。




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↑ ねずみの歌。よく見ると3歳児が描いたにしては上手すぎる動物が数匹・・・。本当に息子が描いたのか聞いてみたけれど、真相はわからずじまい。


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↑ カニの歌。夏にお馴染みの“照りつける太陽”がリアル。





と、こんな感じで15ページに渡って息子が学んだ童謡や詩を知ることができます。
 
特筆すべきは、フランスではこの童謡や詩を学ぶ習慣が小学校高学年まで続くこと。
 
例えば、今年度小学校5年生だった隣人セバスチャンは、ほぼ週一ペースで詩を暗記していました。
 
学校やクラスによって頻度の違いはあれど、フランス人の多くは小さい頃から詩に親しみながら成長します。
 
そして、頭が柔らかいうちに覚えた詩は大人になっても暗唱できる場合がほとんどのようです。
 
この習慣が、暗記力を養ったり、感じたことや言いたいことを美しく表現するのに役立っている・・・かどうかは人によりけりですが、決して悪い習慣ではないなと感心する日々なのです。






2014年3月30日 (日)

昼寝は義務なんです! by 園長

息子が幼稚園午後デビューしました。
 
どういうことかというと、今まで午前しか登校していなかったのが、午後も行くようになったということです。
 
今まで午前しか行かなかった一番の理由は、息子の負担回避。園の提案であり、親の都合がつく子は皆、午前だけ登校していました。
 
「とりあえずは午前だけ・・・」と思っていたのが、いつのまにか半年がたち、そろそろ午後も来てね、と園に催促されるようになったので、午後登校を解禁したわけです。
 
ただ、一つだけ納得いかないことがあります。
 
午後登校を開始するにあたって、「年少組は昼寝をすることもあるから」と園に言われ、寝具一式を持参。家ではほとんど昼寝をしなくなったし、学校なら尚更寝ないだろうと思っていたら・・・
 
午後登校初日。
 
保母さん曰く「昼寝の時間に年少組の園児が全員が布団に入り、息子も同様にベットに横たわったものの、10分たっても、20分たっても、30分たっても息子が眠る気配はなく、結局ベットに横になったまま小一時間も何もしないままだった、というのです!
 
「昼寝をすることもあるから」と言われたので、てっきり「眠る様子のない子はお勉強に移る」ものと思っていた私は仰天。
 
さっそく、「昼寝をしないという選択肢はありませんか?」と園長先生に聞くと、
 
年少組の昼寝は義務なんです!」と一蹴されました(汗)
 
・・・「昼寝をすることもある」という話はどこへやら。
 
もともと義務だと言われていれば、“午前だけ登校”を続けていたかもしれないのに・・・。
 
意図的なのかどうなのか、私たちに考える余地を与えなかったことも納得いかない。
 
私はもちろん、旦那さんも納得してないし、何よりも、息子が納得していない
 
午後デビューしたその日に「何で学校で寝ないといけないの?」と聞いてきた息子。
 
それは私も疑問に思う、とは言えず、「寝なくても、横になってるだけでいいから。」と言うしかありませんでした。
 
そして悪夢が再来しました。
 
午後デビュー二日目、「学校で寝るのいや!」と言って聞かない、“学校イヤイヤ病”が再発してしまったのです!!
 
あの手この手をつくして、なんとか学校に連れて行くも、迎えに行くと「なんで(一日に)二回も学校行くの?」「学校には寝に行くんじゃない、勉強しに行くの!(←正論)」と言って帰宅中に不満を爆発。
 
午後デビュー3日目、その日たまたま午後出勤だった旦那さんが幼稚園に連れて行こうとすると、「行きたくない!」と泣き出してしまった息子。
 
「寝なくてもいいから」と息子を説得しようにも、私たちが納得していないので、説得力はありません。
 
思い余って、旦那さんが園長先生に電話。
 
「息子は幼稚園で寝たくないようです。年少組が昼寝を終えるのが15時ということであれば、その時間に登校させてもいいですか?」と交渉。
 
すると今までになく強い調子で、「学校はメニューを選ぶところではありません。園児は園の方針に従うのが当然です。」と言われ、こちらの話を聞き入れる様子は微塵もなかったとか。
 
これまで“午前だけ登校”を許可していたのが嘘のような徹底ぶりに、これ以上園とこの話しをするのは無理だと諦めざるを得ませんでした。
 
午後デビューから10日。
 
お昼寝できたのはたったの2回。
 
我が家は依然として誰一人納得していません。
 
他の親の中には、「ちょっと昼寝しすぎでは?」と、昼寝の時間に疑問を持っている人はいるようですが、私たちのように、昼寝が義務であることを批判している人はいないようです。
 
午後登校が始まって、私の自由時間が増えることを喜ぶ予定が、思いがけない悩みを抱えることになってしまいました。







2014年2月 7日 (金)

幼稚園の郊外学習 @映画館

息子の幼稚園の郊外学習の付き添いを頼まれました。


行き先は、映画館


実を言うと、幼稚園の付き添いで映画館に行ったのは、これで2度目。


息子が入園してから数ヶ月しかたってないのに、2度あった郊外学習のどちらも映画鑑賞だなんて、さすがは映画発祥国らしい選択と頻度ですが、これが一般的なのか、うちの幼稚園が特別なのかはわかりません。



前回みたのは、「Leo et Fred(レオとフレッド)」というハンガリー短編無声アニメーション6話立て(不覚にも、これが息子の劇場一作目)。

Leoetfred2_tyv


Leoetfredjpg



ライオン「レオ」と調教師「フレッド」のサーカス本番以外の日常を、喜怒哀楽豊かに表現した無声アニメです。制作は1987年ですが、フランスで公開されたのは昨年の10月のこと。


フランス中を巡回した後、クリスマス休暇前に、うちの田舎町が映画を入手。町じゅうの園児を招待して上映してくれたのです。


そして今日、Vesoulという街で開催される「アジア映画祭」を前に、これまた町が映画を借りて上映。今回の費用は幼稚園持ちなので、参加したのは2校のみ。


観たのは、「Petits canards de papier(紙のアヒルの子)」という中国の短編アニメで、制作がなんと1961年、というとってもレトロな作品でした。


Petits_canards_de_papier_1


Lespetitscanardsdepapier_2



アヒルなどの被写体、背景など、画面に映るすべてが紙でできていました。せっかちで騒がしいアニメが多い中、こういうアナログでシンプルな作品は新鮮です。観終わって、園長先生が「居眠りしそうになったわ」と言ったのにはズッコケましたが、ウトウトしてしまうほど、和み癒される内容だったということにしておきます。



それにしても、園児で埋め尽くされたシアターで映画を観るというのは、養鶏場が映画館になったようなもので、落ち着いて観れるものではありません。短編とはいえ、合計の上映時間は30分以上あるので、10分もすれば私語や落ち着きのなさが目立ち始め、近くにいる園児たちをいちいち注意しなければなりません。また、一人が咳をしたら数人が真似をして、咳の大合唱が始まるということも度々。くしゃみをして、鼻水が出て、自分でティッシュを出して鼻をかんだまではよかったのに、そのティッシュを私に渡そうとする子までいて、臨機応変の対応を強いられました。



保母さんの日ごろの苦労が身に沁みる、よく言えば経験になる、悪く言えば疲れる“付き添い”ではありますが、こうして良質の作品を無料で観れるのは有難い話。


次はいつなのか、というより次があるのかわかりませんが、主婦の特権を生かして、また参加しようと思います。






2013年12月23日 (月)

幼稚園から磨かれるフランス人の感性

クリスマス休みに突入しました。


冬休みと言いたいところですが、冬休みは2月末にあるので、これから2週間はクリスマス休み。


子供たちにとっては、夏休みよりも待ちに待った休みです。


息子も無事に休みを迎え、あとはクリスマスを待つのみとなりました。


幼稚園の休み前の数日は、授業もクリスマス一色だったようです。


ツリーの飾りをつくったり、クリスマスの歌を歌ったり、サンタがサプライズで登場してまたパピヨットをもらったり、毎日幼稚園でしたことを興奮気味に話してくれました。


最終日の前日(つまり今週の木曜日)、連絡帳にこんなことが書いてありました。


「園児たちがクリスマス市で売る雑貨を作りました。各園児の制作分を確保したい場合は以下の通りです。

  飾り1 1,5€ OUI・NON 

  飾り2 0,5€ OUI・NON

  ロウソク置き 3€ OUI・NON」


うろ覚えですが、だいたいこんな内容でした。


幼稚園と小学校が合同で開催するクリスマス市に、園児が作ったクリスマスグッズを販売するにあたって、我が子の作品を確保しておきたいならOUIに○をつけましょう、という意味です。売り上げは学校の運営に充てられます。


わが子の作品が売り捌かれ、見ず知らずの家のものになるなんて、私には考えられない・・・ましてや、売れ残って破棄される(?)なんてもってのほか。


迷わずすべての“OUI”を囲いました。


翌日、予約しておいた作品が入った袋を受け取ってびっくり☆


4点入っていましたが、どれも完成度が高くて、センスがいい。ほとんど保母さんが作ったのかもしれませんが、どちらにしろ、5ユーロの価値は優に超えています。



まずはサンタクロースの飾り ↓

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保母さんたちが事前に帽子を被せた丸いダンボールに、息子が顔を描きこんだようです。目は保母さんに手伝ってもらったような気がしますが、生き生きした顔がなんともいえない。



そして、もみの木の飾り ↓

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袋の外から見ただけでは、もみの木の飾りが複数個入っているのだと思いましたが、開けてみたら・・・

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全部連なっていました!半円を三つ折?にしただけなのに、見応え十分。多色で他にも沢山作りたくなります。



3つ目は、ろうそく置き ↓

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土台と雪だるまが紙粘土でできています。本物のまつぼっくりを配置したり、ゼリー飲料のキャップを雪だるまの帽子に使うなど、さり気ないアイデアいっぱいのろうそく置きです。これは、どの部分を息子が作ったのかはちょっとわかりませんが、そんなことはどうでもよくなるくらいの出来栄え。



最後はクリスマスカード ↓

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これは、事前確保リストになかった“おまけ”。息子が描いたのは、真ん中のもみの木と、地面の柄。これも、センスのよさに感心。



4作品とも、8割方は保母さんの作品と言っても過言ではありませんが、こういうのを間近で見て育てば、そりゃ創作意欲や感性が磨かれるはず、と芸術の国の原点を見た気がしました。






2013年12月13日 (金)

ストで無駄骨

火曜日の朝のこと。


8時になっても爆睡中だった息子を無理やり起こして身支度。


ここ最近、気温がぐんぐん下がっていて、朝晩は-5℃前後なので、息子も自分もモコモコにして出発しました。


玄関の鍵を閉めて、階段を降りようとしたら、









「・・・caca(うんち)」







と言って立ち止まる息子。


家から幼稚園までは自転車で5分強。登校中なら「幼稚園まで我慢して」と言えたけど、玄関を出たばかりで我慢させるのは鬼だと思って家に逆戻り。


鍵を開けて、靴のままトイレに直行。汗をかかないように、ニット帽、手袋、ダウンコートを急いで脱がせました。


無事にウンチを終えて、再び息子をモコモコにして再出発。


時刻はすでに8時半。始業時間になっていました。


まぁこんな日もあるだろう、と気を取り直して自転車を漕ぐこと5分。


しっかり着込んだから体は寒くないのに、吸う空気が冷たすぎて呼吸が辛い!


息を切らしながら幼稚園に到着。


門の横にある呼び鈴を押して待つこと20秒。


誰も来る気配がないのでもう一度押すと、年長組の保母さんが薄笑いを浮かべながらやってきて、言いました。











「今日は、年少・年中組の先生がいません。おうちで面倒をみれますか?」








・・・もし、うんちの“章”がなくて、短時間で2回も着込ませるという手間がなくて、自転車で息苦しい思いをしなかったなら、「あぁそうですか。残念です。」と素直に引き下がっていましたが、やっとのことでたどり着いたこの日は、


「え~っ!聞いてませんよ!しかも、息子がトイレに行くっていうから、一度家を出て逆戻りして連れてきたのに!」


と、無意味に抵抗。フランスにいて骨折り損なことは日常茶飯事ですが、これほど豪快なのは久しぶりでした。



その保母さん曰く、その日は、教育省の「学校改正法」に伴い、町役場が決定した始業時間改正案に抗議するため、年少、年中組の保母さんだけが休むことにしたとか。現在8時半始業のところを幼稚園は8時55分、小学校は8時40分、に遅らせる案だそうで、働く保護者には受け入れがたく、保母さんたちは、予め町に告げた希望と違う、とご立腹なのだそうです。


教育省の改正法は始業時間に留まらず、現在休日の水曜日の朝に授業を復活させて(2008年以前は水曜日も授業があった)、その他の曜日の負担を軽くしようとか、放課後にフランスでは前代未聞のクラブ活動を導入してみようとかいう案があって、自治体によっては既に開始したところもあるそうです。


子供の集中力には限度があるので、みっちり4日間より、4日半にばらしたほうが理に適っている気がするし、クラブ活動などは、日本人の私からしたら、あって当然のこと。


傍から見ると、「悪くないんじゃない?」と思いますが、ほとんどの現場には反対の空気が充満していて、うちの幼稚園は反対の署名活動まで始めました。せっかく水曜日休日に慣れたのに、今更元のリズムには戻れないだの、園児と小学生のいる家庭は、始業時間がバラバラだと送迎が面倒だの、クラブ活動に外部の人間を配属させるのは無謀だなどと、理由は様々。


今の政権が社会党で、一に平等、二に平等、という信念が固く、改正法の内容に無理があるのは否めません。パリ16区の裕福な学校と、ど田舎の貧乏学校に、同じ質のクラブ活動を要求するのは無理であって、その辺は、自治体の自己判断で柔軟に対応すればいいもの。それを、「全ての子供たちに平等な教育を」という、よく言えば揺るがない、悪く言えば頑固な考え方が、まともな政策決定の邪魔をしていて、国民の反感を買っています。


始業時間が改正されても、クラブ活動が追加されても、主婦の私には大した打撃ではないけど、こうして予告なしにストをされると、無駄なエネルギーを使ってヘトヘトになったりする点は、影響大!


本格導入の来年度までストが断続的にあるかと思うと、今から既にうんざりです。








※一箇所、事実と異なる記述があったので、同日中に加筆修正しました。あしからず




2013年10月21日 (月)

年少組のお勉強

新年度が始まって2ヶ月経っていませんが、秋休みが始まりました。


渡仏して間もない頃は、ヨーロッパのバカンスは多すぎると思っていましたが、慣れてくると「人間らしい生活を維持するには、これくらい休まないと。」と納得するようになるのが不思議です。


これから2週間、天気のいい日は外に出て、遠出をしても日帰りで、基本的にはのんびり過ごす予定です。


さて、息子にとっては人生初の“公式バカンス”。


一応一つの区切りということで、先週の金曜日、園がまとめた授業ノートを持ち帰ってきました。普段幼稚園で何をしているのかがよくわかる、全23ページに及ぶ見ごたえのある一冊です。↓


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表紙がすでに作品。型にはまらない美を描かせたフランスらしい一枚。


一ページ目は・・・


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とり人間と見せかけて、「自画像」。羽のような腕はともかく、ちゃんと顔が描けているのでびっくりしました。息子に何を描いたのか聞くと、「ゆきだるま」という返事(爆)


2ページ目は園児24名の写真。ふざけた顔をしている子、下を向いている子、写真を撮ってもらう機会を逃して写真がない子、と色々で面白い。


後は、課題や練習の連続で、全ページ載せるときりがないので、飛ばし飛ばしお披露目。





まずはこれ↓


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小熊のおとぎ話を聞いて、小熊が学校に登校する間に出会った動物を見つけて色を塗る、という課題です。動物以外にも主人公の熊に色を塗ったところが壷。




次はこれ↓


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「りんごに色を塗りましょう。」という課題。洋ナシやさくらんぼもある中で、りんごだけを選んで塗るべきところが、園児には難関。息子も一つの洋ナシを塗り始めて、違うと気づいてやめた形跡があります。保母さんに指摘されたのかもしれません。ただこの洋ナシ、全部塗ったわけではないし、消す用具をもっていないはずなので、見れば「途中でやめたんだな」というのが明白。それなのに赤ペンで斜線を引いた無情な保母さん。まだ3歳なんだし、もう少し多めに見てあげても・・・。




そして、このノートの見所、「スポンジで色をつけたリンゴ」↓


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偶然とはいえ、赤と緑の割合がリアル。3歳でも見ごたえのある作品になっているところがすごい。




最後のページは・・・↓


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赤い裏表紙・・・ではなくて、ロスコ(アメリカの抽象画家)もびっくりの単色画。しかも真っ赤。使った道具が何だったのか気になります。





という感じで、日々勉学、いや、芸術に勤しんでいることがわかって、親としては大満足。


今後の記録も更に楽しみです。




2013年10月10日 (木)

チェックのシャツに告白する中高生

うちの旦那さんはヒゲを生やしています。というより、時々剃って伸ばしてまた剃ってということを繰り返しています。


2,3センチ伸びていたヒゲがなくなっていたら、大抵の人は気づくもの。


外見に敏感な思春期の中・高生なら尚更で、ヒゲをそった翌日は、


「ヒゲ剃ったんですか?そっちのほうがいいですね。」

「随分思い切りましたね。」


という、生徒からのコメントの嵐に遭うそうです。


そして時々、ニヤニヤしながら自分のアゴを撫でつつ、「あーーーーーーーーっ♪」と言って、走り去る生徒もいるそうです。


ヒゲでこれなので、服装に関しても色々な感想が聞こえてくると言います。


オレンジ色のTシャツを着ていると、「今日は光り輝いていますね!」と言う女子生徒がいたり、新しい服を着ていくと「あっ、○○新調しましたね。」と、指摘する男子生徒がいたり。


お世辞にもオシャレとは言えない旦那さん。ワードローブも一週間で着尽くせてしまうほど、限られた数しかもっていません。ところがその中に、流行に関係なく、着る度に生徒に絶賛される一枚があります。


それは、あるチェックのシャツ。


「そのシャツ素敵ですね。」とか「そのシャツよく似合ってますよ。」なんていう、ありふれた褒め言葉を抑えて、一番多いのは・・・



「そのシャツ、好きです。」



と、シャツに告白してしまう生徒。


まぁ、フランス語の言い回しが、日本人の私にとって告白しているように聞こえる、というだけで、本人たちにそのつもりはありません。でも、こういうことを、すれ違ったときや授業中だけでなく、わざわざ旦那さんに言いに来る場合もあるとか。


思ったことを教師に何でも告げるなんて、大胆というか無礼というか・・・。


外見のことになると、突然アンテナが作動し、饒舌になる生徒たち。


その情熱を授業にも注いでくれたまえ、若者よ・・・










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何の変哲もないチェックのシャツ。なぜか中高生受けがいい。





2013年10月 8日 (火)

スティックのりでキレた中学生

新年度が始まって一ヶ月が経ちました。


幼稚園に慣れてきてルンルンな息子とは対照的に、すでにヘトヘトの旦那さん。


旦那さんを疲弊させているのは、紛れもなく生徒たち。


授業に集中できない生徒、授業の邪魔をする生徒、授業をさぼる生徒・・・


旦那さんを悩ます生徒たちは後を絶ちません。


教師によっては授業に参加しない生徒は無視する人もいますが、旦那さんはそれが出来ない人。



そんな旦那さんと生徒の攻防合戦をここに挙げてみようと思います。


________________



ある日、落ち着きの無い女子生徒を最前列に座らせました(中学以上のフランスの学校は席が決まっていない)。


間もなくして、その女子生徒がスティックのりの蓋を床に落としました。


蓋は転がって、ちょうど旦那さんの足元で停止。


すかさず無言で席を立って蓋を拾おうとする女子生徒。


ドイツ語の授業ですから、スティックのりは必要ありません。必要の無いものが手から転がり落ちたということは、それで遊んでいたことになります。


我が物顔で拾おうとした女子生徒を、旦那さんは阻止。


行く手を阻まれた女子生徒は無言のまま席に戻りながら一言。



「Mais il est débile, lui !(頭おかしい、この人!)」



彼女に言わせてみれば、落ちた糊の蓋を拾えないということは、糊の蓋を閉められないということであり、蓋がないということは糊が乾いてしまうこと。旦那さんの行為だけが異常であり、自分は無実。なんとまぁ身勝手極まりない。


旦那さんが待っていたのは「すみません、その糊の蓋とってもらえますか?」という、申し訳なく思う気持ちを込めた言葉であり、自分で席を立って取りに行くにしても、「糊の蓋が落ちてしまったので、とってもいいですか?」と教師の了解を得るのが妥当というもの。


その後、旦那さんは糊の蓋を拾い、教員机の片隅に置きました。女子生徒に授業後残るように告げると、授業中ずっとブツブツ文句を言い続けていたそうです。


授業終了と同時に説教を開始した旦那さん。生徒がなぜ蓋を拾えなかったのか、できるだけわかりやすく説明しました。自らの愚行をやっと理解した生徒は「すみません、糊の蓋を返してください」と謝り、旦那さんは待ってましたと言わんばかりに蓋を返却しました。


________________


別の日、同じクラスで、今度はある男子生徒がおもむろに数独の本を鞄から取り出しました。


数独には「独」という字が含まれていますが、これもドイツ語の授業には一切関係ありません。


まるで、どこかの待合室にでもいるかのように、数独を始めた生徒。旦那さんの目を気にすることなく、黙々と数字を埋めていきます。


旦那さんはその生徒の側まで行って、話しかけました。 「その本、ドイツ語と関係ないよね?」


生徒 「・・・」


旦那さん 「しまいなさい。」






生徒 「Pourquoi(なんで) ?」





こともあろうに挑発する生徒。


とここで、あのスティックのりの女子生徒が発言。


「ちょっと、何言ってるの?謝りなさいよ!」


実はこの女子生徒、のりの蓋事件以来、すっかり心を入れ替えて真面目に授業に参加するようになったというではありませんか。説教の甲斐があったというものです。


ところが男子生徒は、声を変え、ふざけた様子で「Je suis désolé~(ごめんなぁさ~い)」と更に挑発し続けます。


旦那さん 「そんな謝り方で納得すると思う?」


男子生徒 「Je suis vrai~ment désolé~(ほんっとにごめ~ん)」(←最初の謝り方よりひどい)


女子生徒 「ちょっとあんた、頭おかしいんじゃないの?」(←今回は適切)


静まり返る教室。


男子生徒 (小声で、でも普通に)「ごめんなさい」


__________



この数独男子生徒がスティックのりの生徒のように反省するかはわかりません。


始めにも書いたとおり、こういう生徒をいちいち相手にしていると切りが無いと考える教師は沢山います。でも野放しにすることは、身勝手な大人を増やすことに直結します。身勝手な子供を更生する余地はあっても、身勝手な大人はどうにもならない。子供のうちに手を打つ必要がある、と旦那さんは考えています。


教師を居ていないものとみなす、「敬う」の「う」の字も知らない生徒たち。


彼らは年々増え続け、教師たちを虫食みます。


教師のうつ病発症率は平均よりかなり高いとも言われています。


地道な対応が功を奏することがあっても、一難去ってまた一難。


GTO(※)を地で行くのは簡単ではないようです。







※ 旦那さんは結構本気でGTOになりたいと思っている

2013年9月23日 (月)

日画

息子を幼稚園に迎えに行ったときの、お決まりの第一声、それは・・・


「ママ!J'ai fait un dessin ! Regarde !(僕、絵を描いたよ!見て!)」。


ほぼ毎日、空き時間に描いた絵をひらひらさせながら、私のもとに走り寄ってきます。幼稚園で他に何をしたか聞いても、ちゃんとした返事は返ってきませんが、毎日絵を描いていることだけは確かなのです。


それで、考えてみました。私が園児だった頃、こんなに頻繁に絵を描いていただろうか?絵を描いたことがあるのは確かですが、さすがに毎日ではなかった気がします。


近所のママ達は、息子の幼稚園に限らず、絵を描くのはフランス園児の日課なんだと口を揃えます。さすが芸術の国フランス。子供の情操教育を重視しています。


毎日絵を描くことで、その時の気分が絵に表れ、毎回違うのはもちろん、親として描いた状況を想像するのも楽しかったりします。


例えばこの一枚↓


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この絵の見どころは、中心に空いた。故意に空けたのではなく、ひたすら同じ場所を塗り続けていたら空いてしまった穴。園児が使用するいらなくなったコピー用紙の上で、力加減を知らない子供がフエルトペンで塗りたくると、こうなります。ボケーっとしていたのか、気に入らないことがあって気違いのように塗っていたのか、その辺はわかりません。でも、これを恐らく保母さんに褒められたのでしょう。息子は「ママ、みてこの穴!」と誇らしげでした。型からずれて独創性を発揮したときに褒める、これが自我を確立する基になるわけで、この辺の教育方針は日本人が見習わないといけないところ、だと思ったりします。


お次はこれ↓


Dscn5723



とにかく豪快な一枚。保母さんがお題を出したのか、隣の園児につられてこうなったのか・・・。ベージュの線をたどると、左端に人の横顔があるような・・・。


3枚目は・・・↓


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描き方や埋まり具合は2と似ているのに、フェルトペンが色鉛筆に代わるだけで、雰囲気が一変。この色使いといい、繊細な運筆といい、バランスのとれた構成といい、3歳児にしては上出来!・・・なんて思うのは親馬鹿でしょうか。それを抜きにしても、この絵を描いたときは、いい意味で没頭していたであろうことが想像できます。


4枚目は・・・


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白紙?・・・・ではありません。左上に息子の名前が記してある、正真正銘の息子の絵(紙)です。正確には登園開始2日目の絵。つまり、この紙を配られたもののそれどころではなかった、そんな息子の姿が容易に想像できます。息子が何も描かなかったのに、紙を持ち帰らせる園の決断がなんとも素晴らしい。そしてこの日、この紙を眺めていたら、あることに気づきました。(写真ではよくわかりませんが)右の真ん中あたりに染みを発見。そうです、涙の痕が残っていたのです。泣いて絵を描くことを拒否しながら、図らずも、涙で絵を「描いた」息子。抽象画ならぬ「注涙画」といったところでしょうか。


このまま同じ幼稚園に通い続けるとすれば、終了するまでに、単純計算で約420枚の絵を描くことになる息子。


どんな進化を遂げるのか、今から楽しみです。(せっかくだからバカンス中も描かせようかな・・・)






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自宅で描いた奇跡的な絵。(偶然に偶然が重なって、頭、体、脚がある生き物が描けた!)







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