行事

2015年2月18日 (水)

忍者タートルでカーニバル!

今年もこの日がやってきました。


謝肉祭の最終日の昨日(今年は2月17日)、Mardi grasマルディ・グラ、“カーニバルの日”です。


もとはといえばカトリック系の祝祭でしたが、今はただ単に仮装して飲んで食べて踊ってのお祭り騒ぎと化しています。


ヨーロッパで最も盛大にカーニバルが行われるのはドイツで、謝肉祭を挟んだ2週間近くの間、街もテレビも家庭も仮装した人で溢れかえっているよう。


それに比べてフランスは、昨日(マルディ・グラ)とその前後の一日または数時間だけ仮装する、単発カーニバルが主流。


それでも子供たちにとっては特別な日で、園児や小学生は張り切って仮装します。


前に息子が通っていた幼稚園では、衣装作りを園が一挙に引き受け、親は見に行くだけ、という楽チンカーニバルでしたが・・・・


今の幼稚園は、衣装のすべてを親任せ(汗)


仮装は自由、しかも「できれば仮装させてね」という方針で、プレッシャーはないものの、「じゃぁ面倒だからやめとこうか」というわけにはいきません。


カーニバルの3週間前、息子に「何になりたい?」と聞くと・・・


Tortue Ninja」と即答。


Tortue」は亀、「 Ninja」はそのまま忍者・・・


というわけで、「忍者タートルズの一員」に決定。息子は旦那さんから忍者タートルズのおもちゃを譲り受けてから、戦いごっこに夢中なのです。


日本での知名度はよくわかりませんが、こんな感じのアニメの主人公、4人衆 ↓(というより4匹衆?亀だし・・・あっでも忍者でもあるのか、どっちなんだ(笑))








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(4人(匹)の大好物はピザという設定(爆)名前も皆イタリアン。)


この4人のうち、息子はオレンジ色がシンボルカラーのミケランジェロを選択・・・


というよりも、家にあったフェルトの残りがオレンジしかなかったので有無を言わせずミケランジェロにさせたというのが実際の話。


ウィキペディアの忍者タートルズの人物紹介を読んでみると・・・


【ミケランジェロ=底抜けに明るいお調子者でマイペースな性格】


って、息子にそっくりではありませんか。他の3人(真面目・短気で我が強い・ブレイン&メカニック担当)と比べてみても、ミケランジェロがたまたま息子に近い性格の持ち主でした。


とりあえずその日のうちに、鉢巻きとベルトを作成 ↓






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(本日撮影。カーニバル前にも後にも使い込んで毛玉が・・・)




その他の部分は新しく生地を買わなければならないので、うちから半径25キロ圏内で唯一の生地屋さんへ。


私 「カーニバルで息子が亀に仮装する・・・というか忍者タートルズになる予定なんですが・・・」


「あらぁ、楽しみね。」


と、息子に笑顔で語りかける店員。


それにしても、恐るべし忍者タートルズの知名度。


日本では忍者といえばハットリくんのほうが知られていそうですが、フランスでは亀と言っても忍者と言っても、皆が「忍者タートルズ」を思い浮かべそうなほど人気が定着しています。


さて、肝心の生地選びですが・・・全身作るのは面倒なので、甲羅とお腹の部分の生地を適当に買って、いざ縫製・・・


ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返すこと数日―


できたのがこれ ↓ 





(前)

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(後)

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甲羅の柄が中途半端なことを除けば、それなりの形になった・・・ということにしておこう・・・




待ちに待ったカーニバルの当日


9時半に園児たちが町を練り歩くというので、見に行ってみると・・・


園児100名弱に対して親が20名ほど集まっていました。


親の中にも仮装しているひとがチラホラ。


驚いたのは、仮装していない子も結構いたこと。


寒かったので、衣装の上に上着を着ている子がほとんどで、遠目には仮装しているかどうかわからなかったものの、しなかった子は多かれ少なかれ劣等感を抱くよなぁ・・・と複雑な気持ちに。


そしてもっと驚いたのは、手作りの衣装を着ている子が超少数派だったこと!


ほとんどは市販の衣装を着ていて、共働き社会の片鱗をみた気がしました。


なりたいものになれて親任せで仮装しない子が出るリスクを負うか、個性はなくなっても園が引き受けて平等なカーニバルにするか・・・


両方を経験した子供の母親としては、後者のほうがいいと思う。でもこればっかりは、園の伝統や方針、園児たちの平均的な社会階層も関わってきそう・・・あぁ難しい








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(息子のクラスの子供たち。マイペースな忍者タートルは最後列(笑)同じくフランス人が大好きな「怪傑ゾロ」と仲良し。)



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(カメラ目線のミニ・スパイダーマン(笑) 今年は約20人中3人がスパイダーマンに。ちなみに去年は7人もいたらしい 汗)



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(全身カラフルな女の子3人。真ん中と左の子はドレスがかぶってしまった・・・)



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書入れ時に大々的に宣伝する雑貨店。郊外のこういう店が増えて、町の生地屋が減っているという・・・ う~ん・・
















2014年12月25日 (木)

「日本のイヴはケンタッキー」 by フランスメディア

日本はもう26日ですが・・・


読者の皆様、メリークリスマス☆


日本で生まれ育った無宗教の私が、これまた無宗教人口が増え続けるフランスでクリスマスをお祝いするのは、毎年腑に落ちない部分がありますが・・・


やっぱり一番変なのは、クリスマスイヴに恋人がいないと寂しい思いをしなければならない日本のクリスマス。


クリスマス=恋人という、せっかくの一大イベントに不特定多数の国民に辛い思いをさせている、この方程式の作者の罪は深いです。


ガラパゴス化した日本のクリスマスの変な風習はこれだけではありません。


フランスの3つの媒体が暴く、もう一つの日本のクリスマス・・・


それは、KFCでクリスマスのチキンを買うこと


「日本のクリスマスの定番はKFC」

http://www.meltyfood.fr/kfc-pour-noel-une-tradition-japonaise-a365632.html


「イヴの夜、日本人はKFCに盲信する」

http://www.ladepeche.fr/article/2014/12/24/2017933-les-traditions-de-noel-les-plus-insolites-du-monde.html


「KFCでハンバーガーを注文するのが日本のクリスマスの伝統」

http://france3-regions.francetvinfo.fr/poitou-charentes/2014/12/24/les-traditions-de-noel-les-plus-bizarres-dans-le-monde-619100.html


3つ目の“ハンバーガー”は勘違い 爆)


かくいう私も、子供の頃、“クリスマスのケンタッキー”を楽しみにしていました。


思うに、欧米の家庭にあるような大きなオーブンが日本では普及しないなか、家庭でローストチキンを焼くことも稀なため、KFCが“伝統”になってしまったのでしょう。


ちゃんと家で焼いている人もいるだろうし一概には言えませんが、KFCの注文がイヴの夜だけ多いときでは10倍に跳ね上がるというのは、世界のどこを見渡しても日本だけだと思います。












ちなみに我が家のチキンはというと・・・





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今年もオーガニックで美味しくいただきました(相変わらず見た目がイマイチですが・・・)




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「BIO(オーガニック)」の印つき










2014年5月26日 (月)

予告ありサプライズ

昨日、日曜日は(我が家にとっての)ビッグイベントが3つもありました。
 
1つ目は5年に一度の欧州議会選挙の投票日、2つ目は全仏(テニス)開幕、3つ目は・・・フランスの母の日。
 
1つ目に関しては、ヨーロッパに希望を抱き続ける旦那さんが張り切って投票しに行ったのに、ヨーロッパをモンスター呼ばわりする極右政党が25%の得票率で圧勝し、棄権率が投票率を上回るという悲しい結果に終わりました。国政に関する選挙の投票率は70%越えが当たり前なのに、なんなんでしょうか、この無関心ぶりは。
 
全仏は昨日開幕したばかりなので、今後何か面白いネタがあれば記事にしようと思います。
 
さて、私個人にとって肝心なイベントは誰が何と言おうと3つ目です。
 
息子(もうすぐ4歳)が「母の日」という言葉の意味を理解して初めて迎える母の日です。
 
日本がどうだったかは完全に記憶の彼方に消えてしまいましたが、フランスの学校の母の日に対する力の入れ様は半端ではありません。
 
「今日はね、母の日のために植木鉢に色をぬったんだよ。」
 
そう息子がばらしてくれたのは、なんと母の日の2週間前
 
家に帰ってパパにも同じ報告をしたら、「それ、ママに言ったらだめだよ。内緒にしないと。」と注意されてからもずっと、「今日は何したの?」と聞けば「母の日の・・・あっ言ったらだめなんだった。」と言い続けていました。
 
つまりは、母の日のプレゼントを2週間かけて作った(作らせた)ことになります。
 
どんな大層な物を作ったんだ?と思いながら迎えた金曜日。
 
4時半に息子を迎えに行くと、息子の手には・・・













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こんなに素敵な贈り物が!!!


 
取っ手の付いた可愛らしい鉢植え↓に・・・



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手書き&飾り付きメッセージカードがついていました↓




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メッセージカードの中には詩が貼ってありました ↓


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スーパーママ


ママのお話
夜が来たら

ママのキス
優しいとき

ママのケーキ
ケガのため(?)

ママは電話の
チャンピオン

なんでもする
私のママ
そういうママが好き!





ネットで検索したら、この詩の省略された部分を見つけました。


ママと小麦粉
台所


天気の悪い日
屁理屈ママ


ママのダイエット
ジム通い


・・・この3連を加えると、最後の連の訳を変更しなければなりません。


なんでもありな
私のママ
そういうママが好き!



原文のままのほうがリアルでいいのに、と思うと同時に、母の日というのは、どんなに怒ろうと「好き」だと言ってもらえる有難さを噛み締める日でもあることに気づかされたのでした。














2014年4月24日 (木)

空から「卵」が降ってくる

前回の記事で予告した通り、復活祭恒例の「卵探し」をしました。

“卵”を隠すことにしたのは、その日の夕食をとる予定のレストラン付ホテルの庭。

事前に了解を得ていなかったのでどうなるかわかりませんでしたが、受付に話をすると、すんなりOK。

息子が旦那さんとキックスクーターで遊んでいる間に、義母と二人で、庭の数ヶ所に“卵”を隠しました。

二人を呼び戻して、義母が息子に説明します。

昨日、(ローマに)里帰りしてた教会の鐘が、「復活祭の卵」を持って帰ってきて、この庭にばら撒いたの。よく目を凝らして探してみて!」(この言い伝え通り、復活祭の前日は、教会の鐘がなりません。)
 
3歳の息子にとっては初めての卵探しで一瞬戸惑った様子でしたが、なんとか主旨を理解して「卵探し」開始。
 
“隠した”と言っても、完全に隠れていないどころか、滑り台の裏側や木の枝が別れた部分などに“置いた”と言ったほうが正しいくらい、わざわざ探さなくても見渡せばわかるようなところばかり。まだ小さいし、あまり時間がかかっても可哀想だからという、義母の配慮でしたが・・・
 
一分もたたないうちに、「あった!」「見つけた!」「ここにも!」と言いながら、合計6個の「卵」をいとも簡単に見つけてしまいました。
 
なんとも呆気ない幕切れ。
 
間抜けなことに、カメラを忘れて写真が一枚も撮れなかったので、息子がゲットした「復活祭の卵」の集合写真を載せておきます。


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卵、卵と連呼してきましたが、卵らしい形のチョコレートは二つだけ。しかもそのうちの一つは、レストランのおまけ(笑)
 
釣鐘を吊り上げてみると・・・



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中から、ミニサイズのチョコレートが出てきた!
 
これ以外の型抜きチョコレートも中が空洞になっていて、同じようにミニチョコレートが詰まっているようです。








2014年4月20日 (日)

キリストの復活を卵で祝う

昨日から春休みに入りました。

 

ブログが思うように更新できていないくせに、休みの報告はするので、休みばかりのように聞こえますが、まぁ、そのとおりです(笑)

 

2ヵ月後にはもう夏休みですから、フランス児童の休みは、単純計算で年4ヶ月・・・

 

って、いくらなんでも多すぎます(汗)

 

 

さて、冒頭で“春休み”と言いましたが、正確には、「復活祭休み」です。

 

復活祭は、以前住んでいたオーストリアではクリスマスより重要だと捉えられているなど、欧米諸国のほとんどで欠かせないイベントとなっています。

 

ただし、昔は名前通り、キリストの復活を祝っていたのが、今では「子供たちが庭で卵形のチョコレートを探すイベント」に化していると言っても過言ではありません(特にフランス)。

 

「卵」は受胎のシンボル、卵といつもセットになっている「ウサギ」は多産のシンボルとして、春の訪れをお祝いする意味もあるそうで、それ以外にもニワトリやその他の動物もチョコレートの型になり、町のショーウィンドウを賑わせます。

 

息子の幼稚園は、こんな素敵な復活祭バッグを園児に作らせました(両面に飾り!) ↓


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カトリック信仰が今も根強いオーストリア等では、クリスマスツリーならぬ、「Osterbaum(復活祭ツリー)」が各家庭の庭に登場します ↓

Osterbaum


本物の卵の殻に色をつけて、木に吊るします。ガラス、木、プラスチックなどで代用する場合もありますが、ゆで卵の殻に色をつけたものもあって、オーストリア生活において最大のカルチャーショックの一つでした。

 

今年の我が家の復活祭は、無宗教のくせに例に漏れず復活祭を重要視している義母と、とあるレストランの庭で、3歳児に“卵探し”をさせる予定です。(なんせうちには庭がないもんで・・・)

 

あくまで予定なので、どうだったかは次回報告します。








2014年2月24日 (月)

旧正月のイベントに“日本コーナー” つづき

旧正月のイベントに“日本コーナー” のつづき)



折り紙担当のアジア人とやり取りしているうちに、イベントの開場時間になりました。


一人二人と「名前を書いて欲しい」という来場者がやってきて、あっという間に書道コーナーに人だかりができました。


次々と名前を告げられ、私がカタカナにおこし、フランス人書道家が書くという作業が始まりました。


「あなたの名前を日本語で書きます」という趣旨なのに、勝手に拡大解釈するのが得意なフランス人の中には・・・


・子供(複数)の名前を書いて欲しいという親
・孫(複数)の名前を書いて欲しいという高齢者
・自分の名前を書いてもらった後に、母親の名前も書いて欲しいと戻ってくる子供
・「○○愛してる」などの文章を要求する人
・「○○誕生日おめでとう」などの文章を書いてもらって、誕生日プレゼントにしてしまおうと企む人


などが結構いて、書いても書いても人が減らないのには参りました。お隣の生け花も折り紙も大盛況。開場前は一対一の進路指導状態だった折り紙コーナーも、いつのまにか子供で溢れかえって席が足りなくなっていました。

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途中、カタカナより平仮名のほうが慣れてるし見た目がいい、ということで、平仮名に変更。


そんな中、一番多かったのが、「中国語の書道?」という想定内の質問。そいいう質問がある度に、フランス人書道家はご立腹でしたが、中国の旧正月を疑似体験しにきた来場者に罪はありません。「入場無料のエキゾチックなイベントがあるらしい」とか何とか言いながら来たであろう人がほとんどなわけで、彼らに多くを求めるのは無理があります。「日中の文化の違い」を理解してもらうのがその日の使命だと割り切った私は、その類の質問を受ける度にいちいち説明するようにしました。


それでも、的外れな質問には答えられず、「「陰陽」のマークを描いて」と言われて「日本とは関係ないから」と却下したり、養子としてフランスで育ったのであろうベトナム出身の女性に「私のベトナム語の名前はHOAっていうんだけど、意味を教えてくれないかしら」と聞かれ、折り紙大使のベトナム人にバトンタッチしたこともありました。ベトナム語の質問をされて、それに答えられるベトナム人がいるのに、中国関連の要求に応えられない中国のイベントはやっぱりおかしい。


トイレ休憩さえ取れなかった私のかわりに、息子と一緒に全ての催しを覗いた旦那さんによると、中国人らしいアジア人は見かけなかったとか。


イベント準備に、中国人が全く関わっていないかもしれないことを証明するのが、会場入り口で配られていた“イベントプログラム”。


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表↑の真ん中にイベントのテーマが印刷されています。「発見 中国の芸術と伝統」。右下には、陰陽のマーク。日本を彷彿とさせる記述は一切ありません。


裏面↓はプログラムの詳細です。


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注目すべきは、常設コーナー(午後2時から6時まで)の部分。


・お茶の試飲 ・中国人形劇の人形展示 ときて3段目に・ワークショップ と書かれています。


ワークショップの内容は、我らが日本ルームの“3大文化”、生け花、折り紙、書道。


意図せずそうなってしまったであろう日本限定のワークショップ。


イベントのテーマを完全に逸脱した内容を誰も指摘しなかったのですから、少なくともワークショップの企画には中国人が関わっていないのは明確です。


ちなみに「生け花」の説明を直訳すると、【中国の花の芸術】。救いようがありません。


そんなプログラムを見て訪れた来場客が、私たちの書道コーナーを見て、「中国語で何か書いてくれる」と思うのは自然な発想。


どちらにしろ、中国語ではないと知って驚く人はいなかったので、これが、日本のイベントで日本文化の催ししかなくても、この類の質問はあったのかもしれない、と思ったりもします。


日中のどちらの文化にも精通していない来場者がほとんどだったわけですが、日中の言語の違いを知ろうとする人は多く、中には、何十分も居座って質問攻めにしたり、あいうえお表を見ながら自分の名前を照らし合わせて理解しようとする人までいて、その熱心さにこちらの方が関心してしまうこともありました。ひらがなの仕組みなどの詳しい説明には、旦那さんが参戦。苦労して覚えただけあって、説得力があるようでした。


そんなこんなで4時間があっという間に経過。


こういうイベントが、フランス人が“アジアをごちゃ混ぜにする傾向”に一役買っているのか、フランス人がアジアを一つの国のように捉えるのが常態化しているから、それに合わせた企画を練ったのか、鶏が先か卵が先か・・・


仕事の依頼でもなければこんなイベントに参加することはなかったわけで、ある意味いい経験にはなったと思います。でも次回があれば、今度は、主催者と事前に連絡を取り合って、内容を確認してから参加したいと思いました。


ところでこの“仕事”、サンドラが「少しくらいはお礼が出ると思うよ」と言っていたので、結構楽しみにしていたのですが、イベント終了後、そのままお開きとなって何も出ませんでした(怒)


旦那さんは「後で支払われるんじゃない?」と呑気なことを言っています。


連絡先を告げたわけでもないのに、誰から、どこで、どのようにして???? 


タヒチに出張中のサンドラが帰国したら、その点しっかり追及しようと思います。






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(来場者の生け花の作品。初心者にしてはなかなかの出来。)

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(フランス人書道家の作品。文字よりも墨絵(?)のほうが説得力があった。)






2014年2月21日 (金)

旧正月のイベントに“日本コーナー”

(本題に入る前に、五輪の話→)いつもは見ないテレビを一日中付けっぱなしにして、ソチ冬季五輪にどっぷり浸かっている今日この頃です。そのくせ、あまり日程を確認せずに見ているので、肝心な日本選手を見逃して悔しい思いをしています。昨日の浅田選手も逃しました(涙)解説者が「前人未到の素晴らしい演技でした」と連呼していたというのを、旦那さんづてに空しく聞かされただけでした。それにしても、スキーやスノーボードのハーフパイプというのは、選手も観客も和気あいあいと楽しそうです。昨日見た女子スキーHPでは、競技を始めてまだ4ヶ月、なんていう選手がいて、オリンピックの原点を見た気がしました。これも銅メダルを獲得した小野寺選手の決勝試技を逃しましたが、フランス人選手の表彰式の中継と重なっていたような気がしなくもありません。



本題に入ります。



先週の土曜日、Belfort(ベルフォール)という街で、中国の旧正月をお祝いするイベントがありました。


その数週間前、そこで「書道コーナーがあるので、手伝ってくれないか」とお声がかかりました。


頼んできたのは、親日家代表のコロンビア人、サンドラ(彼女についての記事はここ)。彼女が抱えきれなくなった仕事を、私にまわしてきたのです。


「えっ?!中国のイベントに日本人が参加するの?」という疑問は一般のフランス人(欧米人)は抱きません。そこを正すのは諦めた上で、仕事の詳細をたずねると・・・


「フランス人の書道家が、来場者の名前をカタカナで書くパフォーマンスをするにあたって、名前をカタカナに置き換える作業を担当して欲しい」という説明を受けました。



旧正月にカタカナ(爆)



その場には、旦那さんのほかに数人のフランス人がいましたが、笑いをこらえていたのは私だけだったので、ここで笑っておきます。


書の担当は、書道歴15年というフランス人(≒50代)。彼は、ひらがなとカタカナが読めるだけなので、名前をカタカナに置き換える作業は出来ないとのこと。日本語ペラペラのサンドラの都合が悪くなった今、誰かが彼の助手をしなければなりません。


はっきり言って、日本人なら誰でも出来そうな仕事だし、何十分も離れた町に住む私でなくても・・・と思いましたが、結構本気で困っているようだったので、受けることにしました。


イベント当日。


午後2時から会場だと聞いていたので、1時半に到着。


長屋のような作りになった建物に入って、一番最初の部屋を覗くと、例のフランス人が「書道コーナー」の準備中でした。


50㎡はありそうな、だだっ広いその部屋には、彼以外に、「生け花コーナー」の準備で切羽詰っている感じのフランス人と、「折り紙コーナー」を準備し終わって手持ち無沙汰な様子のアジア人(どう見ても日本人ではない)がいました。


中国の旧正月のイベントに、カタカナ書道・生け花・折り紙という3種類の日本文化を採用するなんて、拡大解釈にもほどがあります。その部屋以外では、太極拳だかカンフーのデモンストレーション、影絵、中国茶の試飲などもあるようでしたが、それでも数部屋のうち一室丸々日本文化だなんて・・・。


目の前の光景に唖然とする私のもとに、折り紙担当のアジア人が声をかけてきました。


「Bonjour,僕はね、折り紙で“カモ”は作れるけど、日本語で“カモ”と書くことはできないんだよ。」


とても流暢とは言えないフランス語で、一方的にこう語りかけられた私は、何とかえしてよいか分からず、「・・・はぁ、そうですか」と言うのが精一杯でした。


この時、彼のフランス語以外に、もう一つ腑に落ちないことがありました。それは「カモ」という単語。彼の折り紙コーナーには、定番中の定番である「ツル」の折り方を一折ずつ丁寧に説明したボードが掲げてあって、彼が「カモ」と言いながら「ツル」の話をしているのは明確でした。


「ツル」とは似ても似つかない「カモ」。折り紙で作る「ツル」も、どう頑張っても「カモ」には見えない。もしかすると、そのアジア人は、「ツル」を見たことがないのかもしれないし、「カモ」というフランス語の意味もきちんと理解していないのかもしれない。フランス語で「ツル」というと、大抵のフランス人は、高層ビルなどの建設で使うクレーンを想像するらしいので、同じ鳥類で知名度のある「カモ」のほうが、フランスでは都合がいいからかもしれない。


どちらにせよ、その彼がイベントそのものを象徴しているような気がして、空しさを感じずにはいられませんでした。


その後、気になったので、「出身はどこですか?」と彼に聞いてみました。「ベトナムです。」と答えた彼は続けました。


「僕はもう50年もフランスにいるんだよ。19歳で初めて渡仏して、それから50年、もう69歳です。」


驚愕。シワ一つないその彼は、誰がどうみても50代前半。40代でシワだらけの欧州人を見慣れてしまった私の目には、尚更、異星人のように見えました。




                                                                     つづく






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開場前の生け花コーナー ↑




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同じく開場前の折り紙コーナー。例のベトナム人と、主催者側の誰かの子供。進路指導中ではありません(爆) 




2014年2月 4日 (火)

フェーヴを尋ねて3週間

1月があっという間に終わってしまいました。1月が終わるということは、ガレット・デ・ロワ(アーモンドパイ)の季節も終わり。


フランスの伝統らしく、いつからいつまでという決まりがないので、町のパン屋もフェードアウトしながら焼き続けていた感がありました。


大型スーパーなどでは、クリスマス前に置き始めたのがずっと続いていたわけで、クリスマス同様、ガレット商戦も年々長期化しているようです。


我が家では元旦から食べ始め、気づいたら既に7枚目。今年は7枚中6枚を頑張って手作りしましたが、手作りのいいところは何と言っても家計に優しいこと。材料を全てオーガニックにしても、かかる費用は7ユーロ前後。パン屋さんの同じ大きさのガレット(相場はだいたい15~20ユーロ)と比べると半額以下で済む上、フェーヴを好きなだけ入れられるという特権まで付いています。


ただし、手作りとなると、フェーヴを自分で調達しなければなりません。


最初のうちは、前年までに買ったガレットのフェーヴを使いまわしたり、木製のボタンを入れたりしていましたが、だんだん新鮮味がなくなっていきます。そこで新しいフェーヴを、市販のガレットを買わずに入手しようとしたのですが、これがなんとも難しい!


ものにこだわらなければ、あるにはある。例えば、近所の大型スーパーのケーキ売り場で唯一みかけたフェーヴは、ある映画のキャラクター10体入り。でも私はもちろん、旦那さんまで知らない映画なので、何だかよくわからない。妖精のような主人公とその仲間たち、そしてありがちなモンスターが半々くらい入っていて、それはそれは魅力に欠けるフェーヴなのです。実際、同じように思っている人が多いのか、家でガレットを作る人があまりいないのか、全然売れている様子がありません。その他、紙製の王冠とフェーヴ一個がセットになっている商品なんていうのもありますが、王冠はそんなにいらないので複数買うのは馬鹿げています。ネットで注文することもできるようですが、地元で手に入るものはできるだけネットで買わないことにしているので、これは最後の手段。


妥協しない私が悪いと言えばそれまでですが、10個入りなどの定価は10ユーロ以上。今後使いまわすことも考えると、納得のいくものを買いたいと思ってしまうのです。


そんなある日、とあるパン屋で今年のフェーヴが載ったポスターを発見。よく息子に読み聞かせている絵本「MONSIEUR MADAME」シリーズのキャラクターでした。これはいい!と思ってさっそく交渉。
 
私 「フェーヴだけ買うことはできますか?」

店員 「できますよ。でも販売は2月に入ってからです。」

私 「はぁ。・・・また出直します。」


ガレットが売れる間はフェーヴの別売りはしない、または仕入れたフェーヴが残れば時期が過ぎてから売る、そのどちらかが理由で“今は売らない”と決めたパン屋。


2月以降のガレット・デ・ロワなんて季節外れだし、買うとしても来年用。「うちはもっぱら手作りなので、今売ってください」と言えば買えたような気がしなくもない。


今年はもう諦めようかとも思った数日後、今度は別のパン屋のショーウィンドウに、息子が大好きな「トムとジェリー」のフェーヴを発見! 


これは交渉しないわけにはいきません。


私 (パンを注文した後で)「あと、フェーヴだけ買うことはできますか?」

店員 「できますよ。でも今はすぐに用意できないので、数日後にまた来てください。」


またしても、その場で入手できず。ただ、この会話があったのは今月初め。数日後なら今年のガレットに十分間に合います。言われた通り、4日後に再来店して、「注文しておいたフェーヴをください」というと・・・


「ごめんなさいねぇ。まだ用意できてないのよ。」という店員。


用意できてないってあんた、身代金じゃあるまいし。包装せずに手渡しでも構わないですよ、と言おうかどうか迷ってやめました。


この時点ですでに、フェーヴを探し始めて1週間。


その1週間後、そのパン屋に入ると、いつもとは違う店員がいました。その店員にフェーヴが欲しい旨を告げると、「あのショーウィンドウに飾ってあるフェーヴなら予約できますよ。1箱15ユーロです。」という別の対応。ここまできて諦めるのは悔しいので、「じゃぁ予約します。」と言って、名前を告げて店を出ました。


そのまた1週間後、いつも通りそのパン屋に行って、フェーヴのことは触れないでいると、いつもの店員が


「フェーヴのことだけど、10個で7,5ユーロでいいかしら?」


と、声をかけてきました。ついに来た!売り時


ガレットが売れるうちはフェーヴは売らないということがパン屋の間では常識なのかどうなのか。それをはっきり言わない理由があるのかないのか。謎の対応には納得いかないけれど、待った甲斐はありました。しかも前回の店員の半値で売ってもらえるんだから、結果オーライ。


あのまま、いつもの店員に会わずに、1箱15ユーロを押し売りしようとした店員に当たっていたらどうなっていたのか気になりますが、ふりまわされた分、安値でフェーヴを手に入れることができて、めでたしめでたし。




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やっとの思いで手に入れたトムとジェリー(映画版)。ジェリーの色もグレーなのは、恐らく白黒映画を意識してのこと。じゃぁ何で赤が入っているんだ?と言われても私にはわかりません。




さて、ガレット・デ・ロワが終わったら、今度はクレープです。日が長くなってくる今の時期に、丸い形と黄色い色が太陽を連想させるクレープで、“春の訪れ”をお祝いするのだそうです。今のところ、春の気配と言えば“目のかゆみ”くらいですが、普段以上にクレープを食べて、春を待ちたいと思います。



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クレープ数枚重ね。家庭では、一番上の一枚にハチミツやジャムを塗って、一枚ずつクルクル巻いたり四つ折りにして食べます。大人だと5枚くらいペロッと平らげる人も・・・
 

2014年1月15日 (水)

もみの木との別れ方

今年のクリスマスツリーを(やっと)処分しました。


毎年そうですが、長期間見続けるせいで、名残惜しさはありません。


上向きだった枝が垂れた様子は、果かなく、物悲しささえ感じます(旦那さんはそこに愛着を持つようですが・・・)。


ツリー用のもみの木(特に葉先が丸い品種)は大抵の場合“長持ち”を謳っていて、枝は垂れても、葉っぱは1ヶ月間ほとんど落ちません。でも、耐久性ある植物を見て思うのです。これはもしかして品種改良どころか遺伝子組み換えじゃないのか(同じこと?)とか、どうせ不自然ならプラスチックのほうが実用的&経済的だなぁとか、でもやっぱり息子が小さいうちは、本物のもみの木の匂いや触感を味わっていほしいとか・・・。


長い間見ていると、ああでもないこうでもないと、色々なことを考えてしまいます。


そんなもみの木を、処分したのが日曜日。町のもみの木の回収最終日だったのです。


飾りと電飾を外して、“生まれたままの姿”になったもみの木をみて、旦那さんが言いました。


「また向かいに届けようか。」


実は去年、近所の人ともみの木の話をしていたら、斜め向かいの一軒家に住む家族が「焚き木にするから」と引き取ってくれたのです。


買った当初は緑が鮮やかで、みずみずしかったもみの木ですが、1ヶ月も経つと、葉も枝も乾燥して柔軟さを失います。これを車に積んで運ぶということは、車内に付く多少の傷は目をづぶれ、ということ。飾るだけなら落ちない葉も、移動すれば、あれよあれよと言う間に落ちて、車の中が針葉樹の葉っぱだらけになります。


色々想像していると、やはり去年同様、向かいに引き取ってもらうのが妥当だと思えてきました。


旦那さんがその家族と交渉。私と息子はその姿をベランダから見守っていました。


すると旦那さんがこちらに向かって一言。




「15ユーロで引き取るって!」




どんな些細な会話でもユーモアを忘れないフランス人たち(笑)


引き取り先が決まって、去年と同じ処分過程を辿ることになったもみの木ですが、車に乗せるという難題は避けられたものの、3階にある我が家のリビングから、いかにして落葉を最小限に抑えながら外に出すか、という課題は残りました。



去年思いついたのは、「ベランダから落下作戦」。


うそではありません。


ベランダや窓からゴミを投げ捨てるフランス人の習性を応用したのです。


問題は、ベランダの真下が一階の住人の庭であること。去年どおり、許可をもらうべく、またまた旦那さんが一階におりて交渉。


ところが、廊下や駐車場でしょっちゅう顔を合わせるその住人が、こんな時に限って留守!


仕方ないので、庭の向こう側、つまりは、歩道に向かって投げることにしました。




① リビングを後にする、もみの木 ↓

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② ベランダに到着(所要時間2秒) ↓

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③ 旦那さんに抱えられる ↓

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④ 落下中(写真なし) 



⑤ 生け垣に突き刺さる ↓

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※ よくわからないので拡大 ↓

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庭でもなく、歩道でもない、生け垣という、なんとも理想的な場所に落ちてくれたもみの木でありました。




一ヶ月間、お疲れ様 





2014年1月 2日 (木)

年が明けてもクリスマス

新年あけましておめでとうございます



年末に、まだまだ更新したい記事があったのですが、義母が来ていてバタバタしているうちに年があけてしまいました。


日本らしいものは何一つない、フランス式の新年です。


年が明けたので、気持ちを新たにしたいところですが、なかなかその気になれない。


なぜなら・・・



いつまでたってもクリスマスツリーが出ているから!



面倒で出しっぱなしているわけではありません。フランスの年末年始とは、年末と年始が途切れなく続いていること。


つまり、



クリスマス装飾を年始にも引き継ぎ、25日を過ぎてもテレビにトナカイが映り、ビュッシュ・ド・ノエルを食べ続ける



ということなのです。


クリスマス装飾の出しっぱなしは、他の欧米諸国でも見受けられるので、25日を過ぎればきれいさっぱり片付けてしまうのは日本だけなのかもしれません。


でも、31日のテレビのニュースで、新年を迎えた順に世界中の大都市で豪華な花火が上がるのを見ましたが、うちの田舎町では、爆竹の鳴る音が遠くのほうで聞こえるだけでした。田舎だと尚更、クリスマス気分が抜けないまま、新年を迎えることになります。



そんななか、一つだけ、新年・・・というか一月らしいものがありました。


それは、




Galette des rois(ガレット・デ・ロワ)!





日本でも知名度が上がっているらしい、フランスのアーモンドパイです。


公現祭(一月の第一日曜日:今年は1月5日)の前後数日間に食べるのが伝統ですが、ここ数年、年始を一人で過ごしてきた義母のリクエストで、元旦からガレット・デ・ロワを実行しました!


パイの中に隠れている、フェーヴと呼ばれる陶製のオブジェが当たった人が、紙でできた王冠をかぶると、幸せな年を過ごせるという言い伝えがあります。起源は中世にまで遡るとか。


10日後の日曜日くらいまで、クリスマスツリーをひつこく眺めながら、アーモンドパイをほおばる日々がつづきそうです。








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我が家の手作りオーガニック、ガレット・デ・ロワ ↑






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息子がこれまでに集めたフェーヴたち。最近の(田舎の?)パン屋さんではタンタン、オベリクス、Titeuf等、フランスのキャラクターを使用。宣伝目的でタダでもらえるから?!





 

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